1.はじめに
本校は1957年に学校法人啓光学園「啓光学園中学校」として男子校からスタートした。その後,高等学校が開校され,時代の流れとともに,2008年に学校法人常翔学園と連携協定を結び,「常翔啓光学園中学校・高等学校」として新たにスタート。翌年には男子校から男女共学となり,学校の雰囲気も徐々に変化していった。現校長が掲げる「未来を啓け!」をモットーに,教育理念である「ユニバーサル社会を創造する人間の自覚と能力を育み,社会に貢献できる人間を育成する」を目標に,校訓である「熱心であれ,力強くあれ,優しくあれ」に基づいた教育活動を行っている。勉学はもちろんだが,近年では探究教育にも力を入れるようになってきており,時代の変化とともに,学校現場も変化していく中で,「生きる力」を育てることにも積極的に取り組んでいる。
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2.導入のきっかけ
英語4技能のうち,3技能(リーディング・リスニング・ライディング)を意識した授業展開を行っていたが,スピーキング活動になると手薄さを日頃より感じていた。教科書の音読活動はやっていたが,同時に一斉で行うため,生徒がきちんと発音できているのか,流暢に音読できているのか,声を出しているのか,個々に確認をすることができなかった。もちろん,1学期に1回は一人一人時間を取り,スピーキングテストなどは行っていたが,1クラスの生徒数も多いため,1時間では終わらず,時間がかかることもネックになっていた。英語を習得する上でも音読活動をすることが大事であると感じていたので,教室以外でもやって欲しいという思いは強かった。しかし,宿題として「音読をやってきなさい。」という課題をさせた時,生徒が実際にやったのか,やってないのかをどのように把握,確認したらよいのかということも思考錯誤していた。さらに2022年度より観点別評価の導入もきっかけになり,ポケットスピーキング(以下ポケスピ)を導入することで,一人一人の活動の実態や成果を知り,観点別評価の「思考・判断・表現」と「主体的に取り組む姿勢」の評価に入れることにした。
3.活動の仕方
教科書の帯活動としてポケスピを活用したり,長期休暇の課題としてポケスピをさせる,定期考査前の課題として提出を促すなど,先生方によって指導方法はさまざまである。日本語訳もついているため,生徒の中には教科書の訳の確認等で使用する生徒も見られた。
4.生徒の様子
これまで音読活動は一斉に・・・・という考えが固定していたのか,タブレット端末に向かって「自分の声を吹き込む」ということが新鮮な感覚と少し照れているような様子ではあった。初めてポケスピをクラスでさせたときは,声を吹き込んだ後に点数が出るため,「〇〇点!!」「あの子より高い(低い)」など,ゲーム感覚な感じと,隣の生徒同士で競うなど楽しそうに取り組む姿勢が見られた。また声を出さないと音をとらえてくれないため,点数が伸びないということもあり,声が出なかった生徒もしっかりと声を出すようになった。ポケスピを使用することで点数化される,どの単語が発音できていないのか,間違っていたのかを視覚化することで生徒にとっても分かりやすく,導入をきっかけに教師側も個々に生徒の英語の取り組み状況や伸び率を知ることができるようになった。
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5.最後に
時代の変化とともに現代の英語教育はめまぐるしく変化している。その中で我々教員は生徒にとって何が必要なのか,生徒が何を求めているのかを感じ,さまざまな方法で英語教育を行っていく必要があると感じている。英語4技能のうち,どの能力に生徒が反応するのか,積極的に取り組むのか,やってみなければ分からないことだらけである。色々な方向から英語をアプローチしながら,生徒の英語能力を引き出し,彼らの未来の可能性を引き出してあげることで,英語に興味・関心を持たせ,そこから英語力向上に繋げていけることができればと考える。今後はポケスピの活動をきっかけに生徒が自由に英語でスピーキング活動ができるようになればと望んでいる。




























































