中学受験する小6が10月以降にやるべきこととは?

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目次

2021.09.22

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1.中学受験はギリギリから始めても厳しい

1-1.新型コロナウイルス感染対策でみる公立中学と私立中学の差

新型コロナウイルス感染防止のため、2020年3月から臨時休校が始まり同年5月末まで延長される事態となりました。ところがこの期間を過ぎても各学校で感染者が判明すると臨時休校することもあり、子供たちの学習が滞ることに。

また新型コロナ感染対策のオンライン授業に関して、公立中学校と私立中学校では教育格差が大きく広がりました。私立中学ではICT教育のハード面、さらに教員の質というソフト面でも手厚いサポートが受けられる反面、公立中学校はハード面、ソフト面でも後れをとっています。

このような状況を鑑み「教育環境が整備された私立中学校、または中高一貫校へ通わせたい」と中学校受験に舵を切る親御さんが増え、2021年は例年に比べて首都圏の受験率が0.6ポイント上昇。

現状コロナウイルス感染拡大の終息が見通せないため、中学受験はさらに過熱するものと思われます。

1-2.大学入試制度改革にともなう不安

将来大学進学を考えている子供やその親御さんの場合、やはり心配なのがセンター試験の廃止、大学入学共通テストの導入など入試制度改革でしょう。大学によっては英語に民間資格試験の成績が利用できるところもあります。

中高一貫校では大学入試対策のカリキュラムが充実しているため、高校2年までに高校で学ぶ授業の範囲を終了し、3年生からは1年かけて大学受験対策をおこないます。とくに難関大学を目指す子供や親御さんにとって中高一貫校は「大学進学への道しるべ」に見えるはず。

1-3.小6から始める中学受験

新型コロナウイルスの影響や将来の大学受験対策などにより、小学校6年生から中学受験を目指す子供が増えました。小学校6年生から中学受験対策をおこなうことで私立中学や中高一貫校へ入学できるのでしょうか?答えは「かなり厳しい」です。

一般的に中学受験を目指す子供は、志望校対策のために小学校4年生頃から塾に通い、専門のカリキュラムをつかって特別な授業を受けています。いくら優秀な生徒でも、そのまま中学受験にトライして合格できるものではありません。

また学習習慣がついていない生徒の場合、たとえ塾に通っても膨大な量の宿題をこなすことができずついていけなくなることも。体力・気力・経済力の3つがなければ成し遂げることはできないのです。

2.小学校4~5年から中学受験対策を開始している場合

2-1.大きな学校行事では体調管理が重要

9月には多くの小学校で体育大会や修学旅行など大きな学校行事が控えています。とくに体育大会は体力を使うため、勉強による疲れと体力低下による不調を避けなければなりません。

そこで大きな学校行事が行われる時期は睡眠時間の確保、栄養バランスのとれた食事、子供の心を追い込まない(「こんなことで中学受験は大丈夫なの?落ちるわよ」など言葉で責め立てない)ことが重要です。

2-2.体育大会が終わってからが本番

大きな学校行事が終わったあとから、本格的な中学受験を始めましょう。夏休み中に頑張れず成績が落ちてしまったケースでも合格のチャンスは十分あります。

社会など暗記が必要な教科は体系立てて勉強(暗記)しなおす、知識を整理することが重要です。算数など積み上げ型教科が苦手な場合は、躓いた部分まで戻ってやり直す必要があります。

2-3.10月以降は志望校を確定させる

10月以降は子供や親御さんの希望や現状の成績などを加えて、最終的な志望校を決める時期になります。塾の講師とお子さん、親御さんとの三者面談により具体的にどの中学校を受験するかを決め、併願校も決定していきます。

3.大事な過去問対策

3-1.10月以降に重要な過去問対策

いよいよ中学受験の総仕上げとなる10月以降。3年間しっかり勉強した成果を確認する時期になります。10月から重要になるのが過去問対策。過去問に挑戦し間違えた問題を徹底的に解きなおし、同じ失敗をしないように頭に入れていきましょう

志望校や併願校の過去問だけではなく、出題されそうな過去問もしっかりカバーしていくと安心です。最近はネットで有名私立中学校や中高一貫校の過去問がチェックできるサイトもありますので、それらサービスを使うと経済的です。

3-2.過去問から考える出題の傾向

学校ごとに違う受験問題ですが、ただ漠然と問題を解くよりも出題された問題に注目してみましょう。「毎年必ず出題される問題がないか?国語は記述式が多いのか、それとも選択式が多いのか?どのような問題に多く配点されているのか?」など。

この出題傾向の分析は子供が1人だけで行うのは厳しいため、親御さんも一緒に問題をチェックしてあげるのがベストです。

4.親御さんができるサポート

4-1.規則正しい生活

小学生は1日10時間前後の睡眠時間が必要であるといわれています。そのため睡眠時間を無理に削って勉強させると、昼間の眠気や集中力低下、さらには免疫力低下などのマイナス面が出てきます。

そのためスケジュールをしっかりと管理し、十分な睡眠時間と規則正しい生活が送れるようにサポートしなければなりません。

4-2.メンタルサポート

塾への送り迎えや家庭学習の進捗状況チェックなど学習面のサポートはもちろん、子供のメンタルサポートも大事になります。

思うように成績が伸びないとき、子供の気持ちをリフレッシュさせる、落ち込ませない、やる気をアップさせるなど励ましてあげましょう。親の意向や計画を押しつけすぎると子供は窮屈になってしまいます。

 

参考記事:小学生の勉強方法

参考記事:小学生の学習習慣が身につく教材の使い方のポイント

参考記事:2学期も続くオンライン授業の対策

参考記事:小学生の苦手教科克服のための勉強法

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