小学生の苦手教科克服のための勉強法

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目次

2021.01.14

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1.苦手科目はできて当たり前

小学生の勉強はとにかく覚えることが盛りだくさん。

国語・算数・理科・社会、近年では英語やプログラミング学習も取り入れられるようになったため、当然のことながら、得意科目・不得意科目が出てきてしまいます。

とはいえ苦手科目を「仕方ない」と諦めてしまうと、今後の学習に支障をきたすようにも。しかし小学生が苦手科目を克服しようにも、どう取り組んで良いのか分かりませんよね。

そこで今回は小学生の苦手強化克服のための勉強法を3つご紹介します。

2.苦手意識を取り除くことが第一

まずは子どもがどうして苦手意識をもっているのか原因を探りましょう。

国語は得意なのに算数は苦手。本はよく読むので漢字や文章作りは得意だけど、そそっかしい一面があるため計算問題でミスをしがち…そんなケースも珍しくありません。

この場合はそそっかしい一面を大人がサポートしてあげるのが大切です。

「あんたは落ち着きがないから間違えるんでしょ!」と叱りつけるようでは、苦手意識を取り除くことはできません。

むしろ叱られたことにより、ますます苦手意識が膨れ上がってしまいます。

「問題をよく読んだら大丈夫!ほら落ち着いて読めば分かるよね?」「国語はあんなに得意なんだから算数も頑張ろう!」と優しく教えてあげるのがポイントです。

そして問題が解けたら大袈裟なくらい褒めてあげましょう。

「やればできるじゃない!その調子!」と、子どもは大人が褒めてくれたことで自信をつけるようになります。

そこから苦手意識が徐々に薄れ、「そっか、こうすれば良かったんだ!」と気付きます。

どうして苦手なのか分かるようになると解き方を覚え、「勉強は楽しいもの」「苦手を得意にしたら大人が褒めてくれる」「だからもっと頑張ろう」と前向きな気持ちになれるのです。

3.ポイントを絞って勉強する

苦手な教科を洗いざらい勉強させるのは却って逆効果です。

一から全部覚えさせようとしても、ますます苦手意識が高まってしまうので、できるだけこの方法は避けるようにしましょう。

苦手教科について、子どもがどこでつまずいてしまっているのかを見極めるのが大です。

どこが分からないのか子どもに聞いてみて、どこが分からないのか分からなくなっているようなら、大人が一緒に考えてあげましょう。

分からない点だけ絞って勉強するのがもっとも効果的です。勉強が得意な子どもと苦手な子どもではここに差があるともいわれています。

勉強が得意な子どもは、自分が苦手な箇所を理解しており、そこを重点的に復習します。

反対に勉強が苦手な子どもは、自分がどこを理解できていないかが分かっておらず、学校の授業も何となく聞いている姿勢になりがちに…。

苦手な箇所をそのままにしてしまうので、苦手意識を克服できず、余計に苦手になってしまうという負のループに陥ってしまうのです。

苦手教科を克服するには、まずどこか分かっていないかを見つける所から始めましょう。

苦手教科を一から学習させるより、苦手な箇所だけ重点的に抑えた方が、一日の学習時間を大幅に減らせるようになります。

どこか苦手かも分からない状態で1時間勉強するより、苦手な部分を15分集中して取り組んだ方が効率的です。

4.できないところより少し前の「わかる」ところから

苦手教科を克服させるために、できないところの少し前に戻ってみるのも一つの手段。「ここまでは分かるんだけど…」という箇所があれば、そこに戻って復習をしてみましょう。

苦手教科が生まれてしまうサイクルはじつに単純なもので「分からない→つまらない→勉強したくない」というもの。反対に得意教科のサイクルは「分かる→楽しい→もっと勉強したい」となるのです。

つまりまずは第一段階の「分からない」を「分かる」に変えてあげるのがポイント。初心を思い出す意味も含めて、まずは分かるところまで戻ってみましょう。

小学生で大半がつまずくポイントといわれる「割り算」

45÷5のように九九の範囲だと分かるけど、90÷5で九九の範囲外だと分からない子どもの場合、まずは九九のおさらいから。

九九の範囲が分かっているのであれば、九九の範囲から出てしまっても筆算で一つずつ教えていけば必ず理解できます。

また一度理解したからといって「やったね!」で終わりではなく、何度か同じような問題を解いてもらい、より理解を深められるようにしましょう。

割り算の例でいえば90÷5が完全に理解できたのであれば120÷5といったように桁を増やして応用問題に対応できるか見るのも良いかもしれません。

分からないことで頭がパンパンだった状態を、分かることを増やせば楽しさと自信でいっぱいになります。今まで苦痛しか感じられなかった苦手教科が嘘みたいに得意科目へと変化するでしょう。

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