1年
秋の遊びを幼稚園の友達と一緒にしよう
〜あきとあそぼう〜  
広島市立井口台小学校
川崎 一朗

1.1学年のテ−マ 「きせつとあそぶ」

学年目標  身近な自然を体感し,すすんでかかわろうとする子どもを育てる。

具体的実践内容
 ○季節ごとに自然を体感することから生まれる遊びを創造したり工夫したりすることができる。

 ○

地域の幼稚園児やお年寄りとかかわりをもち,みんなでできる遊びを考え,楽しく遊ぶことができる。

1学期 夏を見つけよう
・なにして遊ぼうか ・やってみよう

2学期 

秋を見つけよう
・みんなでできる遊びは? みんなで遊ぼうやってみよう

3学期 

冬を見つけよう
・みんなでできる遊びは? みんなで遊ぼうやってみよう


2.生活科学習のねらい


○見つける力 校庭や通学路,公園や野原など,身の回りの自然や人々の生活の中から,季節を感じ,見つけることができる。

○学ぶ力 

季節を感じ,見つけたことから,自分のやってみたい遊びを創造したり,工夫したりすることができる。

○生かす力 

自分の考えた遊びを友だちや幼稚園児や地域の高齢者の方たちと一緒に遊びかかわる中で,遊びそのものや遊び方を工夫し,みんなで楽しく遊ぶことができるようにする。


3.かかわりを深めるために

 1年生では,各学期を通して,次のような学習スタイルを設定した。


年間プラン
 これは,2学期の例である季節とかかわり季節を感じ,その中から遊びを創り,みんなで遊ぶことを繰り返すことで,自然とのかかわりや人とのかかわりは,次第に深まっていくものと考える。また,学期を追うごとに,遊びの質も高まっていくことも期待している。人と人とのかかわりについては,地域の幼稚園児とかかわったり,高齢者の方々とかかわり持つなど,多様な経験をする場を設定することで,かかわりが広がり深まっていくことを期待している。
 具体的な実践内容は,テーマにおける年間プランに記載した。


4.幼稚園児とのかかわりについて

 1学期に2回,2学期に3回,合計5回の交流を実施した。井口台小学校1年生125名と学区にある私立井口台シオン幼稚園の年長児80名の約200名が一同に会した活動となった。


全体の様子

なにしてあそぶ?

 活動のグループは,1年生3名・幼稚園児2名の5名のグループを組んだ。5回の活動を通して,メンバーの変更はしなかった。その方が,かかわりが深まると考えたからである。1学期の2回の活動は,やっと顔と名前を覚えた程度で,活動の深まりはあまり見られなかった。2学期に入り,「あきとあそぼう」という単元で,3回のかかわりを持った。3回目のかかわりについては,授業公開という形を取ったので,その資料を記載した。


学習活動案

本時のつながり

本時の展開


 子どもたちが遊びを計画した中で,一番多かったのが,ドングリを使ったものだった。ドングリごまや色を付けたドングリが箱から出たら当たりという宝くじ,ドングリのペットボトル倒しなど,アイディアのあふれるものが多く出てきた。そのほか,落ち葉で絵を描いたり,オナモミで的当てや鬼ごっこをする遊びも考え出していた。運動場で,60分の活動時間をとり,かかわりが深まった。