ボードゲームを”深い学び”へと変える3つコツ

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2026.06.12

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家庭でつくる「ボードゲーム習慣化」3つのポイント

ご家庭でボードゲームを始めようとしても、デジタルゲームやテレビ・動画サイトに興味をとられてうまくいかないかもしれません。また、大人に「やらせる」や「教える」という意識が強いとき、子どもは敏感に感じ取り、ときには拒否してしまうかも。
今回の記事では家庭でボードゲームを実践するコツをご紹介します。

Point 1:ボードゲームに没入できる環境を整える
まずはゲームの「見える化」によって子どもの「やりたい」を引き出します。 例えばボードゲームを子どもの目線の高さと同じになるよう意識して、本棚に配置する。目に入るだけで「やりたい!」という好奇心が刺激されます。定期的に見えるゲームを入れ替えるのもポイントです。時には新しいゲームをこっそり置いてみるのも良いですね♪
いざボードゲームをするとなったら、テレビを消し、親もスマホを置いて、ゲームの世界へ一緒に没入できる環境を作ります。たとえば、スマホが光った瞬間に子どもはもちろん大人だって視線が移ってしまうもの。親子で紡ぐ楽しいボードゲームの時間を豊かにするためにスマホ画面も見えないようにするのがおすすめです。
また、身の回りに遊び道具など、興味を引くようなものがないことも「子どもが集中して考える」ための工夫です。

Point 2:短時間でOK!頻度を高める!
1時間を週1回やるよりも、20分を2、3日に1回やる方が習慣化には効果的です。夕食後やお風呂の後、寝る前など、家族の毎日の時間に組み込めたら理想です。「毎週金曜日はボードゲームday!」のように家族の習慣を作るのもおすすめ!定期的に新たなボードゲームを家庭へ迎えるのもgoodです♪

Point 3:親も「一人のプレイヤー」として本気で遊ぶ
親が「教える立場」ではなく、一緒に全力で楽しむ「仲間」になることが重要です。大人が本気で考えている姿を見せることこそが、子どもにとって最高のモデルになります。そして大人が負けた際には悔しがる姿をぜひ見せてください。実はその様子が、「子どもが負けた時」の感情の向き合い方にも繋がります。

ボードゲームを”深い学び”へと変える3つのコツ

ボードゲームを習慣化できたら、次はより深い学びへと進化させていきたいですね。学びの深化へつなげるコツを3つ紹介します。

コツ①:役割を任せて「主体性」を引き出し、「自己決定」につなげる
ゲームを開けて、コマを配置し、カードをシャッフルし、ゲームの進行をする。これらは大人がしてあげるほうがテキパキと進めることができるかもしれません。しかし、こうした役割を子どもに任せることで、自分がこの場を作っているという「当事者意識」が生まれます。すると、ルールを守ろうとする姿勢や、場を円滑に進めようとする意識も自然と高まっていきます。「任される経験」というのは、子どもの自己効力感にも繋がる最高のプレゼントになります。
また、ゲームを選ぶ際にも「今日はどのゲームにする?」「何回勝負にする?」と子どもに問いかけ選んでもらいます。「自分で決める」という経験は主体性を育み、最後まで遊ぶ・片付けをするといった責任も生まれます。

コツ②:質問で「考えを引き出す」
ボードゲームをしているとき、大人はつい「それはこうした方がいいよ」と正解や解法を教えたくなります。できなかったことができるようになった時、どうしても嬉しくなってしまいますよね。しかし、ここで大切なのは「子どもが自分の考えをアウトプットする」ことです。
たとえば、「なにか作戦を考えてるなー?」といった質問を投げかけるとします。実際に作戦を考えている子は自分の作戦をより具体的に意識しますし、考えていなかった子はその一言により考え始めることもあります。子どもがゲームに勝った際には「なんで勝てたの?」と聞くと理由を喜んで話してくれます。問いかけによって「考えて→試して→振り返る」というサイクルが生まれ、子どもの思考は自然と深まっていきます。

コツ③:「負け」を「成長」に変える
負けて泣いてしまうのは、本気で向き合った証拠です。何よりも先に「悔しいよね」「頑張ってたくさん考えたね」と感情を受け止めることが入り口。その共感こそが心の栄養となり、自分の気持ちと折り合いをつけ立ち直る力(レジリエンス)の第一歩となります。そうは言っても、そこからどう声をかけるべきかは子どもによっても違います。間を空けずにもう1プレイすることもあれば、別のゲームに変える(運要素の強いゲームまたは協力ゲーム)のが良い場面もあります。時には次にどうしたいか本人の反応を待つことも。絶対的な正解はないので、その場に応じて選んでみてください。

おわりに:まずは親が「楽しむ姿」を見せることから

ボードゲーム教育に「正解」はありません。お子さんの様子をよく観察しながら、その子に合った関わり方を一緒に探していきましょう。大切なのは、上手く遊ばせることではなく、親子で一緒に笑い、真剣に考え、豊かな時間を一緒に味わうことです。
次回は、年齢別のおすすめゲームや、より具体的なゲームの選び方などを詳しくご紹介していきます。

【著者】
上坊 信貴(うえぼう のぶき)
ボードゲーム教室「 すたらぼ」代表
一般社団法人日本ボードゲーム教育協会理事
佛教大学教育学部卒業後、ビジョントレーニングの教室運営を経て2019年に独立。
現在は京都を拠点に、小学生がボードゲームで学ぶ教室「すたらぼ」を運営するほか、立命館小学校、同志社小学校、光華小学校のアフタースクールにてプログラムを提供している。
小学校から大学まで延べ50校以上での登壇実績があり、教職員研修やPTA講演も多数実施。
Instagramでは「ぼー先生」としてボードゲームを通じた教育情報を発信し、フォロワー数は1万人を超える。
教室HP:https://www.start-labo.com/
Instagram:https://www.instagram.com/puppy_boo3/?hl=ja

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