中学生の勉強時間とタイミング

シェアする

目次

2021.03.24

  • シェアする

1.中学生の平均的な学習時間とは?

1-1.中学生の平均的な学習時間は?

2013年にベネッセが中学生を対象にした学習時間の調査を発表しており、その資料によると中学生の1日の平均的な学習時間は以下のようになります。

・中学1・2年生…宿題のために平均35分 宿題以外の勉強に平均45分 合計80分
・中学3年生…宿題のために平均32分 宿題以外の勉強に平均1時間31分 合計約2時間

つまり中学1・2年生の平均的な1日の学習時間は約1時間20分前後、中学3年生になると高校受験を控えているため学習時間が2時間以上になります。

1-2.中学生の学習時間のピークとは?

同じ調査によると、中学生の学習時間のピークは19〜21時台となっており、帰宅後に夕食をすませる、入浴するなど日常生活に合わせて学習時間を設定しているようです。

もちろんこれは平均値なので、帰宅直後から勉強する生徒もいますし、夜中まで頑張っている生徒もいます。なかにはわずかですが早朝から学習を開始する生徒もいるため、子どもの生活リズムに合わせるのがベストです。

【参考記事】中学生の家庭でできる学習方法

2.テスト前にはどれくらいの学習時間が必要?

2-1. 平日は3時間、土日は8時間が目安

中学生の1日の平均的な学習時間は1時間20分前後ですが、定期テスト前にはそれだけでは不十分です。テスト1週間前になると部活も一時中止されますので、平日に3時間の学習時間を確保しましょう。

暗記重視の社会や国語、理科などの教科は一度教科書をチェックしただけでは試験対策になりません。何度も試験範囲を繰り返し読み、理解し暗記しなければなりません。

積み上げ型の数学や英語の試験対策も必要なので平日は3時間確保したいところです。

2-2. 土日は8時間の学習時間を

土日は休日なので24時間を丸々使えます。睡眠時間を8時間とっても8時間のゆとりができます。

8時間学習するとなるととても長い時間勉強するイメージがありますが、休みなく一気に学習するのではなく「午前中に3時間、午後は3時間、夜間に2時間」と時間を配分すれば、無理なく学習できます。

2-3. 時間のマネージメント能力を磨く

定期テストは内申点に直結するため、高校受験突破のためにかなり重要です。

高得点を得るためにはテスト前に学習時間を増やす必要がありますが、どのようにテストのための時間をつくるのか、どのように学習時間を配分するのかを自主的にマネージメントしなければなりません。

成績アップのためには自分で自分の生活をコントロールする能力を獲得しなければなりません。中学1年生のうちは無理でも、少しずつマネージメントする能力を磨いていきましょう。

【参考記事】中学生向け教科書準拠教材の定期テスト対策法

3.長時間勉強するには?

3-1.中学生が集中できる時間とは?

中学生が一度に集中できる時間は個人差もありますが、約40~50分前後です。一日に1時間30分勉強するのであれば、1時間経過する前に一度休憩をとり、残りの時間勉強する方法が向いています。

ただし勉強のスタイルには個人差や好みがありますので、最後まで休憩なしで勉強する方が効率的な子どももいるため、最終的には本人の勉強しやすいスタイルを確立させてあげましょう。

3-2.1日8時間勉強するなら適度な休憩が必要

休日に8時間勉強するのであれば、休みなしでずっと集中することはほぼ不可能です。

この場合、1時間など決まった時間が経過したり単元が終わった段階で椅子から離れて体を動かす、甘いものを食べる、音楽を聴くなどして 気持ちを切り替え、また机に向かう方法が向いています。

大人でも8時間通してずっと集中し続けることは不可能です。適度な休みを挟みながら勉強すると長時間取り組めます。

3-3. スマホや漫画には注意

休憩のつもりでスマホや漫画をチェックし始めると「楽しくて時間の経過を忘れてしまった」ということもあります。LINEで友達とやり取りし始めるとスマホの方が気になって、勉強がおろそかになることも。

できるだけ机の周りに通信機器や娯楽品は置かないようにしましょう。スマホに意識が向きそうになったら学習の場所を変える(リビングや図書館など)も良い方法です。

【参考記事】勉強に集中できる子ども部屋の特徴

4.勉強するタイミングは?

4-1.生活リズムに合わせる

子どもにより1日の生活スケジュールには違いがあります。

部活が早めに終わるケースもありますし、早寝早起き生活が定着している、遅くまで起きていても平気など、子どもの生活リズムに合わせて学習時間を設定するのがベストです。

部活が早めに終わるなら夕食前から、部活で遅くなるなら夕食・入浴後から就寝まで勉強する等タイムスケジュールを調整しましょう。

4-2.目標とする高校のレベルに合わせる

目標とする高校のレベルが高い場合、1日2時間以上の学習時間が必要です。高い学力が必要とされる場合は、すき間時間(移動時間など)を有効に使って学習のための時間を確保したいところです。

就寝時間を無理に削って頑張ると体調を崩すこともあるため、学習時間と就寝時間などの上手なマネージメントが必要です。

この記事を読んだ方に
おすすめの問題集

その他おすすめコンテンツ

コンテンツカテゴリ