位置の表し方

ものの位置の表し方について,一次元の空間の位置については,第1学年のとき,前後,上下,左右など1列に並んだものを通して学習してきました。この学年では,二次元空間,三次元空間でのものの位置の表し方について学習します。
二次元の空間,つまり平面上の位置は,2つの数の組で表すことができます。

例えば,右の図で,テレビ塔の立っている位置は,青山駅をもとにすると(東300m,北400m)となります。

一方,三次元の空間では,ものの位置を3つの数の組で表すことができます。
例えば,上の図で,高さ100mのテレビ塔の展望台は空間上にあり,その位置は青山駅をもとにすると(東300m,北400m,高さ100m)となります。

このような位置の表し方は,平面上なら2つの直交する数直線,空間上なら互いに直交する3つの数直線をもとにして座標を使って表す直交座標の考え方がもとになっています。
位置の表し方の指導で,特に注意しなければならないことは「どこを基準にしているか」といった基準点の定め方です。基準点の定め方によって同じ位置でもその表し方が異なってきます。
また空間上の位置の表し方については,右のように直方体と関連づけて一般的な表し方について指導することも大切なポイントの1つです。