十進法と不十進法

十進法とは,単位の数が10集まるごとに新しい単位をつくっていく数の表し方のことをいいます。
不十進法というのは,二進法,六十進法など,十進法以外の方法による数の表し方をいいます。
十進法については,記数法とあわせて,十進位取り記数法として低学年より学習してきています。第5学年では,整数と小数を関連づけ,十進位取り記数法という視点から見直すことになります。
整数や小数では,数字のかかれた位置で位がきまり,となりの位との間には,10倍,10分の1の関係があります。

整数部分でも小数部分でも,各位の単位間の関係は,10倍ごとに上の位に上がり,10分の1ごとに位が下がっていく仕組みになっています。したがって,小数点の位置も,10倍すれば1つ右に移り,10分の1の数は1つ左へ移ることとなります。

十進法の仕組みの理解を深めるには,不十進法の例を引き合いにするとよいでしょう。
例えば,六十進法というのは,時間を表すときに用いられています。60秒=1分,60分=1時間という関係と十進法の仕組みを対比して示すことです。また,0,1の2つの数で表示する二進法は,電子計算機の原理として応用されています。深入りする必要はありませんが,二進法にふれることもよいでしょう。