見取図と展開図

直方体などの立体図形を平面上に表すのに,見取図,展開図,投影図の3つの方法がありますが,第4学年では,見取図,展開図を指導します。

(1)見取図
見取図は,立体図形を立体図形らしく平面上に表した見かけの図です。直方体を直方体らしくかくためには,まず実物の直方体を,十分に観察させることが大切です。

見る角度によって,面が1つになったり,2つになったり,3つになったりすることをおさえ,面が3つに見える角度からかけばよいことに気づかせるようにします。その後で,次のような手順を踏まえるとよいでしょう。
・まずフリーハンドでかかせる。
・フリーハンドでかいた形について話し合う。
・その後で方眼紙を利用してかかせる。

(2)展開図
展開図は,立体図形を切り開いた図です。
展開図をかいて直方体や立方体を組み立てるだけではなく,組み立てた直方体や立方体を逆に切り開くことによって,様々な展開図ができることに着目させることも大切です。そうした操作活動をもとに,重なり合う辺や頂点についての考察など,展開図と立体の関係をおさえるようにします。
なお,立方体の展開図は,切り開き方によって11 種類の形ができます。