1年
「カレーパーティー」「あきランド」〈保育園児との交流〉     

熊本県山鹿市立広見小学校
鹿子木 美紀



1.実践に当たっての主張点

1 これからの活動に夢をふくらませるために,前体験活動(ジャガイモ植え,秋見つけ)を行い,活動の導入を工夫する。
2 保育園の時から活動を生かすように,保育園の先生方と連絡を密に取り合い,保育園の様子や保育目標・内容などを把握し,日常的な言葉かけを工夫する。
3 交流活動での気付きや感想を発見カードを書き,ポートフォリオ化する等,記録を積み重ね,評価を工夫する。

2.活動の流れ

目標: 保育園での学びを生かした体験交流活動を行い,人との接し方を学び,自分の成長や友だちのよさに気付く。

主張 学習活動・教師の指導工夫 児童の反応 考察







ジャガイモ掘り
 (5月)
今後の活動に見通しをもつ。
保育園児と一緒に活動する。保育園で。
ジャガイモ堀り,タマネギ堀り,畑の整理をする。
T: じゃがいもはどのくらい大きくなっているだろうね。
T: 年長さんと1年生と力を合わせて掘ろうね。年中さんは,一輪車で葉っぱを運んでくれるよ。
T: おいしいカレーを一緒に作って食べようね。
大きいのが掘れたよ。手伝ってあげるよ。いっしょにしよう。
このジャガイモは,みんなが3月に植えたジャガイモが,こんなに育ったのよ。
久しぶりの保育園で自分たちが保育園の頃に植えたジャガイモの収穫なので,生き生き行っていた。
保育園生徒一緒に,楽しく行っていた。






カレー作り
 (6月)

洗う,切る,混ぜる,並べる,食べる,後始末
T: 今度,カレーパーティーがあるから,お家でもお料理のお手伝いをしておくといいね。
T: さぁ,包丁の使い方のきまりを守って,仲良く作りましょう。

保育園の先生と担任でグループに付いて指導する。
T: できるかな。
猫の手のようにするといいよ。こわくないよ。大丈夫。
じゃがいも,キュウリ,トマトなど菜園でとれた野菜を使って,カレーとサラダを作った。切り方を保育園児に教えたり,道具を持って上げたりして仲良く作った。
事前に打ち合わせており,けがもなくできた。
お代わりする。
野菜が苦手な人も全部食べ終わる。
片付けまでさっさとする。




秋見つけ
秋見つけを学校で,保育園で,自分の家の周りで地域で行う。
私は,秋のかわいい葉っぱで,かんむりをつくって,ファッションショーをしよう。
言葉かけを継続したことにより,秋見つけが日課のようになった。




秋ランド
T: 見つけたもので遊びましょう。あきランドをしましょう。
保育園児と先生方,保護者,他の学年の人も招いてあきランドをする。

ドングリごま,秋の葉っぱシャワー,秋の絵描き,どんぐりくじびき,ドングリボーリング,まとあてめいろ,
T: あきランドの感想を発表してください。
保育園のみんながよろこんでくれて,よかった。ドングリごまは,よくまわるようにするには,まっすぐに穴をあけるんだよ。
自分のがんばりや友だちの頑張りを振り返ることができた。
友達と力を合わせて作品を作ったことにより,協同的な学びの楽しさを体感した。



3.仮説の検証

保育園児との交流体験を継続的に行うことで保育園児と競い合ったり,教え合ったりして,自分の成長や友だちのよさに気付ことができた。
保育園児と一緒に活動することで,社会性や規範意識が芽生え,相手を思いやる気持ちがふくらんできた。
自分たちが植えたり集めたりしたもので,カレー作りやあきランド作りを行い,成就感を味わった。
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