1年
『つくろう・あそぼう』        
〜あまのランドけいかくパートI〜          
河内長野市立天野小学校
則枝 和孝

1.単元について

  (1) 子どもの様子

 入学して2か月。この間に子どもたちは,2年生の子どもたちに案内してもらって学校探検をしたり,名刺カードを持って各教室に行って自己紹介をしたりする活動を通して,だんだん学校生活にも慣れてきたようである。

 1年生の教室の横にある空き教室には,2年生の子どもたちが1年生のときに作った手作りのおもちゃや,こま,けん玉,竹とんぼなどのいろいろな遊び道具や材料が置いてある,『あまのランド』があって,
「あまのランドでトントンすもうをしたよ。」
「ペットボトルで,むしのおうちをつくったよ。」
などと,『あまのランド』で遊ぶことを楽しみにしている子どもも多くなってきた。

  (2)

 単元設定の理由

 このような子どもたちに,『あまのランド』はみんなが楽しく遊べるように毎年1年生の子どもたちが力をあわせて作っていく部屋であることを知らせ,生活科の時間に手作りの遊ぶものを作ることにした。

 自分たちの作りたいおもちゃを友だちと協力して一緒に作ることで,友だちのよいところや工夫に気づき,みんなで一緒に作る喜びや楽しさを実感させたい。また,作ったおもちゃで一緒に遊ぶことを通して,遊びのルールを知り,みんなと一緒に活動する楽しさも味わわせたいと考えている。

  (3)

 単元の目標

身の回りにある材料で簡単なおもちゃを作り,遊び方を工夫しながら楽しく遊ぶことができる。


友だちと協力して,仲良く活動することができる。

2.単元計画(全12時間)

 第1次 計画を立てよう(2時間)


 第2次 おもちゃを作ろう(6時間)


 第3次 みんなで遊ぼう(2時間)


 第4次 【発展】 みんなに遊びに来てもらおう(2時間)


3.活動をふりかえって

 この天野ランド計画をはじめて子どもたちに伝えた時の,子どもたちの目のかがやきを持続させながら活動を進めたいという担任の思いに,子どもたちは応えてくれ,
「生活科の授業がとても楽しい。」「もっといっぱいつくりたい。」
という子どもたちの声を聞くことは,担任にとってなによりもうれしいことであった。

 しかし,1年生の子どもたちは,「作りたい」という意欲は高いが,実際作りはじめると技術面で立ち止まってしまったり,材料や用具が足りずに困ったりすることがよくある。そのような子どもたちへの支援としては,周りの子どもたちの力を借りるように助言するとともに,それぞれの活動の中に教えあう場や,うまくできたときは認め合う場を必ず入れるようにして進めてきた。

 2学期に予定している『あまのランドけいかくパートU』では日本に昔から伝わる遊び道具にふれ,地域の高齢者やおうちの人たちと一緒に遊ぶ計画を立て,活動したいと思っている。


前へ 次へ

閉じる