冬休みボケを解消して学校モードにするために保護者ができること

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目次

2021.12.01

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1.自宅でできる運動をする

1-1.冬休みボケとは?

冬休みは約2週間続くまとまったお休みです。とくに年末から年始にかけて続く冬休みは、その間にクリスマスやお正月などの大きなイベントがはいるため、家族で旅行にでかける、外出するなど外にでる機会も多いでしょう。

また夜遅くまでゲームやテレビを見て夜更かしするなど日常生活のリズムが崩れることがあります。そのため冬休みが明けて登校しても「頭がぼーっとする・体がだるい・集中力が落ちている」など、日常生活に支障がでるケースも。休みの間にリラックスしすぎると副交感神経が優勢になり、学校にいってもシャキっとしない状態が続くのです。

1-2.血行を促進するための運動

交感神経を活性化させるために有効なのが「軽めの運動」です。運動するといっても寒い季節なので無理に外出する必要はありません。室内でストレッチをするだけでも効果があります。朝日を浴びながら大きく深呼吸するだけでも違います。室内でラジオ体操をするのもよいでしょう。

体を動かすことで血行を促進し、新鮮な酸素が体中にいきわたるイメージで運動させてあげましょう。親子で一緒に運動すると自然に会話も生まれます。

1-3.定期的な空気の入れ替え

体に新鮮な酸素を供給することが休みボケ解消のためのカギになります。そのため窓を閉めっぱなしにするのではなく、適度に空気を入れ替えましょう。

リビングやダイニングなど家族が集まる部屋だけではなく、子供が使う部屋でも定期的な空気の入れ替えは重要です。新鮮な空気を吸うことは体にもよい影響がありますし、換気は感染対策にもなります。

2.朝食をしっかり食べる

2-1.朝食で体内時計をリセットさせる

朝食を食べることで血糖値が上昇しますが、この血糖値を下げるためのインスリンが分泌されると体内時計がリセットされると言われています。

体内時計がもとに戻ると体本来のリズムがもどり、しっかり目が覚めて1日の活動をスタートさせることができるのです。眠ったままの体を活動的な体に変化させるために、朝食は重要な役割を果たしていると言えます。

2-2.脳へのエネルギーをチャージ

朝食に食べるご飯やパンには糖分が含まれています。脳は糖分だけをエネルギーにして活動しており、朝食に炭水化物(糖分)を食べることは「脳を活性化させる、エネルギーを補給する」ことになり、登校後の集中力や学力にも影響してくるのです。

文部科学省が実施している調査でも「朝食を食べている子供はそうでない子供より学力が高い」という結果もでており、朝食を食べることは子どもの学校生活の質と無関係ではありません。

2-3.体をつくるたんぱく質もチャージ

朝食にはご飯やパン以外にも納豆や魚、味噌汁なども定番です。これら食事には体をつくるたんぱく質がたっぷり含まれており、体の調子をととのえるミネラルなども一緒に食べることができます。これら栄養素は子どもの成長に欠かせないものです。

3.朝日を浴びること

3-1.起床後に朝日を浴びることの効果

起床後に朝日を浴びることはとても大切です。子供が起きたらすぐにカーテンを開け、朝日を体いっぱいに浴びるように声掛けしてあげましょう。朝日を浴びると目の中に光が入り脳の視交叉上核にその情報が伝わり体内時計がリセットされるのです。

起床後に体内時計をリセットすることで眠気やだるさを解消し、学校で「冬休みボケ」を起こすことなく元気に活動できます。

3-2.日の光は毎朝浴びよう

体内時計をリセットしてくれる朝日ですが、できれば冬休みでも毎朝浴びるのが理想です。

夜更かししても毎朝決まった時間に起きて朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌がストップ。そしてメラトニンは15時間後に再分泌されて自然な睡眠をもたらしてくれます。

冬休みだからといってお昼までずっと眠っているのではなく、朝は決まった時間に起きるように習慣づけておきましょう。

4.冬休みでも規則正しい生活を

4-1.冬休みボケにならないために

冬休みボケは体がリラックスモードに慣れすぎ、いつまでもお休み気分が抜けない状態をいいます。こうならないように冬休みでも平日と同じよう、規則正しい生活が送れるように気にかけてあげましょう。

不規則な生活になってしまったときは、せめて冬休みの最終日だけでも平日と同じような生活になるように心がけるのがコツです。最終日も夜更かしすると起床時間が遅くなり、朝食抜きで登校すると冬休みボケを引きずったまま新学期を迎えることになります。

4-2.時差ボケを起こさないこと

冬休みは「毎日ゲームをして過ごそう」などワクワクしますが、そのワクワク感が不規則な生活を誘発する原因になります。冬休みボケを防ぐためには、平日の起床時間と冬休みの起床時間の時差を1時間以内にすることです。

この差が広がれば広がるほど海外旅行に行ったときのような「時差ボケ」が起き、集中力の低下や眠気、だるさ、食欲不振、意欲低下など体の悪い影響(冬休みボケ)が出てくる可能性大。冬休みになっても起床時間は平日と同じ時間になるように、規則正しい生活を維持することが大切です。

 

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