小学校低学年から語彙力をつける読書と会話

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目次

2020.10.06

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1. 親子の会話では具体的な内容を話す

言葉をどれだけ知っているか、またその言葉を正しく表現できるかを表す「語彙力」。最近ではその「語彙力」のスキルが乏しい若者が急増していると、世間では警鐘を鳴らす意見がよく聞かれます。

語彙力は国語の学習時間で身に付けることができますが、より高い語彙力を身に付けるためには、家庭での会話や読書の時間が大切です。語彙力を身に付けるには単語帳や国語ドリルで学ぶのも一つの手段ですが、会話を通じて学ぶと印象に残るためより効果的。

その日に学校であったことを話す家庭も多いと思いますが、日常会話の中でも語彙力を高めることは可能です。その際に「ウケる」「ヤバい」「かわいい」と、大人でも使いがちな言葉を使わず、なるべく具体的に表現できるように促してみましょう。

「ヤバい」のように便利なワードは、語彙力を学ぶきっかけを遠ざけてしまいます。そこで本来の意味を教えつつ、ヤバいに代わる表現を使うように促すのがポイントです。先生の話が「ヤバい」は「面白かったのか」「つまらなかったのか」「興味が湧く話だったのか」具体的な表現を意識させましょう。

また小学校低学年は勉強よりも遊びたい気持ちの方が勝るもの。そのため無理に学習させようとすると、却って逆効果になってしまい、語彙力がなかなか身に付かない場合もあります。

ポイントは「もっと色々なことを知りたい」という子どもの欲求を高めることです。「学習」よりも「遊び」の感覚で語彙力を身に付けるようにしてみましょう。

おすすめしたいのは「語彙力しりとり」。【3文字の言葉】【食べ物】といったようにキーワードをもとに言葉をひねり出し、語彙力を鍛えます。このような遊びを交えることで、楽しみながら語彙力を身に付けることができます。

2. 漫画も読書の一つ

本を読み、多くの文章に触れることで語彙力は格段にアップします。そのためにはまず親が読書をする姿勢を子どもに見せましょう。休日は図書館に連れて行って読みたい本を自分で探させるのも良いかもしれません。大切なのは自分から本を読みたい、もっと色んな言葉の世界を知りたいと思わせること。

しかし中には活字が苦手な子や、椅子に座って本を読む集中力が持続しない子もいます。その場合は無理に読書をさせなくてもOKです。最近は漫画も読書の一つ。歴史物や政治物、職業をテーマにした漫画の種類も豊富なので、将来の役に立ちますし、語彙力ももちろん身に付きます。

楽しく語彙力を身に付けられるよう、子どもの性格や意見も尊重してあげましょう。

3. 子どもとの会話で少し難しい言葉も使ってみる

子どもの集中力や柔軟性は大人が思う以上に優れているもの。いつまでも子ども扱いするのは避けて、多少難しい言葉も会話の中で取り入れてみましょう。主語や目的語がなくても会話は成立しますが、語彙力を高めるためにも主語や目的語を省かない会話を心掛けてみてください。

「あれ、どこ?」ではなく「ボールはどこにあるの?」「きれいだね」ではなく「お花が咲いていて、とてもきれいだね」のように、何がどういう状態なのかを具体的に説明するのがポイントです。その中でも「紙一重」「裕福」「ゆくゆくは」など、小学校低学年には難しい言葉を敢えて使ってみて、子どもの関心を引き付けてみましょう。

ニュースや経済番組といった大人が見るテレビ番組や新聞を参考にするのも◎

難しい言葉を使っていると子どもから「今の言葉どういう意味?」と聞かれる場面が増えますが、その際は面倒がらずに言葉の意味を説明してあげてください。時間がある時は自分で辞書やネットで調べさせる癖を付けるのも良いかもしれません。

 

まとめ

今回は小学校低学年から語彙力を身に付ける方法をご紹介しました。

ご存じの方も多いように、語彙力は一朝一夕では身に付けることはできません。大切なのは日々の積み重ねや習慣で取り入れること。

自分で語彙力を学ぶ姿勢を養うには、まずは親のサポートがあってこそ。一緒に図書館に足を運んだり、日常会話の中で語彙力を高める工夫を取り入れたりと、まずは親から促すようにしてみましょう。

「言葉の世界を知るのは楽しい」そう気付くことで、自然と語彙力が身に付くようになります。

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