どうする? 一斉休校で学習格差ができたと感じたら

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目次

2020.07.22

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1.一斉休校で懸念される学習格差

新型コロナウイルスの感染拡大による一斉休校は全国の保護者や子どもに大きな影響を与えました。学校が再開された今、懸念されているのは休校中に生じた学習格差そして、今後どのように授業を進めていくのかが問題となっています。

小学校では、休校になったために学習できなかった前学年の授業内容を終えてから、新学年の授業に入るよう対策されています。とはいえ、多少足早に進むであろうことは想像できますし、子どもがそれでしっかり理解できるのかという不安もあることでしょう。

また、休校中に出された課題などを自宅でしっかり取り組めたかどうかによって、今後の子どもの勉強に影響が出ることも考えられます。では、実際に学校が始まり、周りと差がついてしまったと感じたとき、どうしたらよいのでしょうか。

1-1.子どもがどう感じているか聞いてみる

実際に子どもの状況をたずねてみることも大切です。そしてその原因はどこにあるのか話し合いましょう。たとえば家庭学習をしっかりしなかったことで過去の内容を忘れてしまい、今の勉強についていけない、または授業が早く進むのでついていけないなど、探せば必ず原因があります。

その原因がわかれば対処の仕方も見えてくるでしょう。子どもを責めるのではなく、寄り添って話をすることを心がけます。

1-2.大切なのはこれからの努力

子どもの学力が落ちてしまった、周りと差がついているとしても、すでに過ぎてしまった時間は戻ってきません。原因がわかったうえで、ではどうしていればよかったのか、今後どうしたらよいのか、子どもと一緒に考えましょう。

ここで親子の気持ちをひとつにすることで、勉強についていけるように頑張るぞという気持ちを子どもが持つことができます。

2.コツコツと努力することが一番の近道

結局のところ、1日ですべてが解決するということはまずありません。毎日コツコツと家庭学習をし、少しずつ身に着けていくしか方法はないのです。子どもにもそのことは前もって話しておきましょう。無理をしない、でも自分を甘やかしてはいけない、このバランスが難しいのです。

2-1.目標と計画をたてる

わからないところ、ついていけないところをピックアップしたら、勉強の計画をたてましょう。いつまでにこの単元を終わらせる、この日はこの科目をするといった具体的なものにすると子どももわかりやすいでしょう。

2-2.時間を決める

勉強についていけない、遅れているとしても、毎日学校が始まれば勉強も毎日進んでいきます。宿題ももちろん出るでしょう。しかし、小学生に長時間勉強させることは、あまり効率がいいとはいえません。まだ集中力が長続きしないので、できるだけ短い時間で行うようにします。遅れを取り戻すための学習を15分したら休憩をとり、その後宿題をする、または夕方と早朝にわけるなど工夫するとよいでしょう。

3.親子で協力して目標に向かって取り組む

目標と計画ができたからといって子どもに全部任せていると、多くの子どもは一人では毎日頑張れません。やはり見守ってくれる親がいてこそ、子どもは毎日頑張れるものです。

3-1.誰かと比較しない

周りと差がついていると感じたからといって、「みんなはできているのになんでできないの」「〇〇君はもっと頑張っているよ」などと言うのはやめましょう。比較されると子どもはやる気を失くしてしまいます。子ども自身が頑張っていることを認めてあげるようにしましょう。

3-2.寄り添うこととは

子どもに勉強を強制すると、勉強は嫌なものだという感覚に陥りやすくなります。その日によって気が向かない日もあるので、親は勉強させるために四苦八苦するものですが、怒鳴るなどして無理やり勉強させてもあまりいい結果にはなりません。イヤイヤでも机に座ったなら、その行動をほめてあげましょう。できるようになったことは全力でほめてあげます。寄り添うことは、子どもの気持ちを認めてあげることなのです。

3-3.子どもの勉強に参加する

リビング学習という言葉があるように、小学生のうちは子どもの勉強を親が見守ってあげることが大切です。特に勉強に遅れが出ている、学校の授業が足早でついていけないような場合だと、一人では先に進めない状況も出てくるでしょう。

関連記事:集中力が高まるリビング学習の注意点

そんなときに親が優しく説明してあげることも必要です。毎日の生活で大人も本当に忙しいのですが、子どもが一生懸命に取り組んでいるのであれば、親もそれに応えてあげなければいけません。子どもが質問しやすい雰囲気を作ることも大切です。

4.まとめ

休校の間にできてしまった学習格差は1日では取り戻せません。しかし、小学生のうちは特に、まだまだ内容も簡単な時期ではあります。毎日努力すれば必ず取り戻すことができます。

まずは親子で気持ちを共有し、目標に向かって頑張る意識を持つことからはじめましょう。親のはげましや誉め言葉があれば、きっと子どもも一生懸命勉強に取り組むことができます。

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