小学生が家庭(自宅)学習するのに最適な教材の選び方

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目次

2020.03.31

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1.子どもに合った教材かどうかを考える

自宅で勉強するための教材は、本屋で購入できる問題集のほかに、タブレット教材が人気です。どちらも種類が多く、選ぶだけでも一苦労ですが、どうやって選べばよいのでしょうか。

いちばん大切なのは子どもの性格や学習スタイルに合わせて選ぶことです。あとから詳しく見ていきますが、タブレット教材が向いている子もいれば、紙教材が向いている子もいます。

1-1.学習習慣をつけたいならタブレットもあり

小学校のうちは毎日学習する習慣をつけさせるのも大きな課題のひとつです。机に座って勉強道具を出し、ノートを開いていざ勉強、というながれが子どもにとってはハードルとなることもしばしばあります。

なかなか机に向かうことができない子どもの場合は、手に取ったらすぐにできるタブレット教材がよいこともあります。

1-2.応用問題をたくさんやりたいなら紙教材

勉強の習慣がある程度身についている子どもは、授業内容も充分に理解できている場合が多いようです。そういった子に応用問題を与えるとやる気がアップするので、紙教材でじっくりやるのがおすすめです。

わからないところは調べたり、親や先生に質問したりと自主性を育てるにも役立つでしょう。

2.タブレット教材のメリットとデメリット

2-1.子どもが取りかかりやすい

タブレット教材のメリットのいちばんは、やろうと思ったときに自宅のどこでもすぐに取りかかれる点でしょう。毎日勉強する習慣が身についていない子どもでも、「ちょっとやろうかな」と思ったその瞬間に始めることができます。親も、「食事前の5分だけやってみようか」と進めやすいのが利点です。

2-2.ゲーム感覚で使える

スマホやタブレットを使っている子どもも多いので、タブレット教材はその感覚で使用することができます。ゲーム感覚でできる問題も多く用意されているので、楽しみながら勉強できるでしょう。映像や音声での解説がついているので、わからないところを理解するのに適しています。

2-3.教材が増えない

毎月配信される教材で勉強するため、どんどん教材が増えて困るということがありません。

2-4.暗記には向いていない

先ほど述べたように、目で見て耳で聞くので理解することには向いていますが、単語や漢字を覚える暗記といった点では少々劣ります。やはり暗記には声を出す、自分で何度も書くことが必要になります。

2-5.専用のタブレットの購入とトラブル

タブレット教材は、各会社で専用のタブレットを使用しているため、事前に購入する必要があります。分割での購入もできますが、紙教材と比較しても高価になります。

また、Wi-Fi環境を整えなくてはいけないことや、機器の故障といったトラブルの可能性もあることは念頭に置いておきましょう。

3.紙教材のメリットとデメリット

3-1.記憶の定着を促す

自分で紙に書くことは記憶の定着に非常に効果があります。たとえば漢字を書くにも、書き順や字の形などを記憶する必要があります。手を動かして漢字を書くことで脳が使われ、記憶することができます。

3-2.勉強のしかたを覚えられる

一概に勉強するといっても、勉強の方法がわからないと効率よく学習ができません。学校でノートをとったり問題を解いたりするように、自宅でもノートにまとめたり問題集をしたりするのは、自分に最適な勉強のしかたを知るのにもよいでしょう。

3-3.達成感が得られる

問題を解いたあとで、こんなにやったんだという達成感が得られるのもメリットです。日々の学習状況もすぐに確認することもできますし、ここまでを何日間で終わらせるといった計画を自分でたてることができます。

3-4.データとして見ることができない

タブレット教材の場合は、進捗状況や点数などを数値化してみることができますが、紙教材の場合はそれがすぐには確認することができません。データがないと、親としてもパッと見て学力の成長がわからないというデメリットがあります。

4.目的や特徴から選ぶ

4-1.学習の目的や家庭での環境を考える

学習の目標や目的はなんなのかをまず考えます。たとえば毎日学習する習慣をつけることが目的であったり、応用問題を解けるようになることが目標であったりと、家庭によってさまざまです。さらに家庭での学習環境についても考えましょう。

習い事やスポーツで忙しく、まとまった時間がとれない場合はタブレットのようにさっと取り掛かれるものは便利です。

4-2.はずせないポイントを考える

先ほどの目的や目標にも似ていますが、教材を選ぶ際に最も重点を置くのはどこなのかを考えます。

復習をメインにしたい、テスト対策がある、受験合格のための対策がある、といったように、各教材が力を入れているポイントを比較し、家庭で重要視するポイントと合致するものを選びましょう。

どちらの教材にもメリットとデメリットが存在しますが、結局は子どもが楽しく意欲的に勉強に取り組めるかがカギとなります。「こんな教材があるよ」と子どもに説明し、一緒に選んでみてはいかがでしょうか。

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