量感

計器を使わずにある量の大きさの見当をつけたり,ある単位で示された量が実際の物でどれくらいの大きさになるかの見当をつけたりするための,およその感覚を量感といいます。
量感は,計器の選択を適切にしたり,計器の目盛りの読み誤りを直観的に判断したり,日常生活を合理化したりするために,大切なものです。

量感は,概測するときなどに有効に働きます。そのためには,上の例のように,基準となる量の大きさの感じを身につけておくことが肝要です。この基準に照らして,測定しようと思うものについて見当をつけることができるからです。
量感を得させるためには,絶えず実測させることが大切ですが,下の例のように実測の前に予想させ,測定値と比べさせることを忘れてはなりません。

このようにして,身近な物についてその長さやかさや重さを覚えたり,単位量についての感覚を養っていくことによって,次第に長さやかさや重さについての量感が身についていくのです。