乗法に関して成り立つ性質

第2学年では,乗法に関して成り立つ性質として乗数と積の関係,乗法の交換法則の2つを指導することになります。
これらの性質は,児童自ら九九の構成をするときに見つけ出させ,これらを用いて効率よく九九を構成したり,計算の確かめをしたりすることができるようにすることが大切です。

乗数と積の関係

乗数が1増えると積は被乗数の分だけ増えるということについては,上のように,九九の表を使った学習でまとめることになっています。しかし,この性質は,各段の九九を構成するときに,例えば,6の段では,6×6の積を6×6=6×5+6と考えて見つけさせるときに用いています。

乗法の交換法則

ここでは,交換法則を形式的に教えるのではなく,これまでの九九の学習で具体に即して気づいた事柄を上のように九九表を見ながら考えさせ,かけられる数とかける数を交換しても,かけた結果は同じになることを見つけさせ,まとめさせることが大切です。