2年
「わくわくフェスティバル」をしよう
長崎市立高尾小学校
馬場 清子

1.単元目標

  これまでに体験した行事や地域で見聞きした行事を参考にして,自分たちのフェスティバルを企画し,実践しようとする。
  フェスティバルに必要なものを工夫し,協力して準備し,お世話になった人たちへ自分たちの気持ちを表すことができる。
  活動を通して,自分たちの身の回りにはたくさんの人がいて,支えられていることに気付く。

2.学習活動(全13時間)

  第1次
めあてをもち,計画を立てよう。(2時間)
 
長崎のおくんちや,学校行事(高尾っ子まつり)の体験を話し合う。
わくわくフェスティバルでどのようなことをしたいか,お客さんを楽しませるためにはどんな出店がいいか考える。
1年生の時は,「秋をみつけよう」でどんぐりや松ぼっくりなどを使って作品を作り,お店屋さんをしたね。今度は,ゲームを作って,お客さんを楽しませてみようよ。
  第2次
  出店の準備をしよう。(8時間)
   
グループごとに出店の準備をする。  
  看板・ルール説明・ゲームの道具・商品の係が必要だね。どんなものを準備したらいいかな。
グループ内で,出店のリハーサルをする。
  招待するおうちの人・1年生どちらにも楽しんでもらえるように,大人用と子ども用のルールを決めよう。
招待状を作る。
  2年生みんなで「わくわくフェスティバル」の係を決めよう。
   
  司会,招待状,体育館の看板など各クラスで担当しよう。  
  第3次
  リハーサルをしよう。(4時間)
   
学年全体で前半・後半に分かれて,出店を見せ合い,見直しをしよう。
出店のリハーサルで,お店屋さん役とお客さん役になってやってみよう。
お互いにアドバイスをしてあげよう。ルールの説明は分かりやすかったよ。
ボールを投げる位置はもう少し前の方がいいかな。なかなか入らなかったから,もっと入る方が楽しくなるよ。
 お店屋さん役とお客さん役になって,実際に出店をやってみることで,説明の方法,ゲームのやり方,お客さんを楽しませるための声のかけ方など,今まで気付かなかったところが具体的に見えてきました。また,いろいろなグループの出店を体験し,よいところを参考にしたり,他のグループにアドバイスをしたりすることもできました。
  第4次
  「わくわくフェスティバル」をしよう。(2時間)
   
出店で自分の役割を果たし,グループで協力しながらお客さんに楽しんでもらう。
 
たのしいえあわせやさん
看板
 お客さんは,受付でガードにスタンプを押してもらった後ルール説明を係の子にしてもらいました。その後,ゲームをして好きな商品や,点数にあった商品をもらいました。
 お店屋さんは,お客さんに楽しんでもらうために,受付係・ルール説明係・ゲーム係・商品係の役割を果たしました。そして,自分の係だけでなく,お客さんを呼び込んだり,ゲームを盛り上げるために声を出したりグル−プで協力して頑張っていました。
ルールの説明
えあわせのゲーム
 
 
わくわくわなげやさん ファイヤーボーリング ドキドキまとあてスペシャルさかなつりたのしいかみけんやなどの出店もあったよ!
 
いれろ!ボール入れ
   
商品 折り紙で作ったもの・しおり・ペンダント・さかなつりでつったさかな・えあわせで当てたカード・賞状など
     
     
  第5次 「わくわくフェスティバル」の振り返りをしよう。(2時間)
   
グループで力を合わせてがんばったところや友だちのよかったところを思い出し,感想を書いて,発表し合う。
このワークシートで楽しかったこと,頑張ったこと,協力できたことなどを振り返りました。 このワークシートでお友だちのいいとこミッケをしました。

3.単元の学習を終えて

学年全体(3クラス)で役割分担をして取り組むことにより,活動の場を広げることができました。
生活科のこの単元は,総合単元的道徳学習「心つないで力合わせて」の一環として,道徳や学級活動,心の時間とも関連させながら学習を進めました。そのため,自分の思いばかりを主張する子どもが少なくなり,お互いに声を掛け合うようになりました。そして,自分たちが楽しむだけではなく,お客さんを楽しませるためにグループで心をつないで協力し合う場面が多く見られ,グループでの活動に深まりが見られました。

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