【高校生】2022年の教科書改訂では、何が変わる?

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目次

2022.01.05

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1.時代とともに変化する学習指導要領

1-1.約10年ごとに変化してきた学習指導要領

学習指導要領とは学校での「学習の基準」となる重要なもので、現在のような形として告示されるようになったのは昭和33年でした。これ以降学習指導要領は時代とともに変化しており、ほぼ10年おきに改訂され途中に一部改訂をはさむなどしてきました。

詰込み型教育の弊害が指摘された時期には学習内容や学習時間を厳選しゆとりをもたせた「ゆとり教育」に転換しましたが、学力低下の弊害が指摘され「脱ゆとり」に舵を切るなどの経緯があります。今回の改訂も時代の流れを反映しているのです。

1-2.学習指導要領が改訂される理由

前述したように詰込み型教育の弊害がみられた時期には、生徒の学習内容や学習時間を大幅に見直してゆとりをもたせた学習指導要領へと大きく変化しましたし、現在のように急速なグローバル化や高度情報化、そして技術革新がすすむ世の中のなかでは「時代の急激な流れに柔軟に対応できる思考力、探究力、行動力」などが求められます

社会変化に対応できる子どもを育成するために定期的に改訂されているのです。

1-3.新学習指導要領がめざすもの

知識を丸覚えしてマニュアル通りに動く人材は、組織のなかではうまく仕事ができましたがこれからはそうではありません。AIのさらなる発達により雇用環境が激変することは避けられない状況です。指示されたことしかできない子どもではこれからの時代についていけないでしょう。

そこで新しい学習指導要領では教科書の内容を「1・知識及び技能」「2・思考力、判断力、表現力等」「3・学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で再整理し、教科書の内容を大幅に改訂しています。新しい学習指導要領は生徒の「生きる力」を引き出せるよう大幅に変更されているのです。

2.新学習指導要領でどの教科の内容が変わるのか?

2-1.外国語の教育で変わる英語

グローバル化により身近により社会に外国人が増えることが予測されるため「聞く・読む・話す(やり取り)・書く」の能力をバランスよく育成するための科目の新設、さらに従来のコミュニケーション英語基礎と英語表現Ⅰ、Ⅱ、英語会話の科目は廃止などの改訂がされています。

生徒の発信力を高める教科(論理・表現「論理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」、Ⅲ)が新たに加わり、目的や場面ごとにより積極的に外国人とコミュニケートできる能力を養成することが大きな目標となっています。

2-2.全面改訂されている教科とは?

新学習指導要領では言語能力の確実な育成を掲げています。そのため大きく影響を受けるのが国語です。現行科目は全て改訂されており以前とは大きく様変わりしています。

国語だけではなく、英語、地理歴史、公民、家庭、情報、理数、総合的な探究の時間の教科は大きく改訂され、数学も一部改訂となっています。また卒業までに修得させる単位数は、現行どおり74単位以上のままです。

3.「主体的な学び・対話的な学び・深い学び」の導入

3-1.主体的で対話的な深い学びの力を育成

2022年の学習指導要領では、とくに主体的で対話的な深い学びの力を育成することに力を入れています。新設された科目に「古典探究・地理探究・日本史探究・世界史探究・理数探究基礎・理数探究」があり、従来あった総合的な学習の時間は総合的な探究の時間へと改訂されています。

これら探究の時間には「主体的な学び・対話的な学び・深い学び」の3つの視点に立ったアクティブ・ラーニング(能動的な学び)が実施されることになっています。

3-2.それぞれの学びの特色

例えば主体的な学びでは学ぶことに興味や関心をもち、学習計画を立てて実践し学習内容を振り返り次の学びにつなげることや、対話的学びではクラスメートや教諭、地域の人たちなど周囲の人たちとの対話などから学ぶ力を養います。

深い学びでは教科書を学習するだけではなく、情報を精査してアイデアを創出する、問題点を解決するなど知識を活用、さらに探究する力を育成します。

4.新学習指導要領に沿った「高校教科書ガイド」が学習サポート

4-1.2022年の学習指導要領に対応

従来とは大きく変化する教科書の内容についてお伝えしました。副教材の購入を考えているのなら、古いワークブックでは対応できません。そこでおすすめしたいのが最新の学習指導要領に対応した「高校教科書ガイド」です。

成績アップのためには教科書に書かれている内容を理解するのはもちろん、新学習指導要領にそった新しいワークブックが必要です。子どもの家庭学習用に「高校教科書ガイド」をぜひそろえてあげてください。

4-2.教科書の内容に沿った内容

高校の学習の基礎となる教科書を参考に、構成や収録された問題などは教科書そのまま。副教材として教科書と並行して利用できます。

学習のポイントをわかりやすく掲載されているので、授業の内容がよくわからないときも解説を読んで自主学習も可能です。

教科書に掲載された問題もヒント付きで解説しており予習・復習にぴったり。定期テスト対策にもなりますし、部活や習い事で忙しい、塾に通う時間がないなど、苦手教科を克服したいなど、自宅学習主体で勉強したい生徒にも最適です。

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