初めての幼児教育、何から始めたら良い?

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目次

2021.10.13

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1.幼児教育の定義とは?

1-1.意外と知らない幼児教育の定義

幼児教育と早期教育など、幼児期から始める教育にはいくつか種類があります。幼児教育の定義は文部科学省のHPに掲載されている「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(中間報告)(案)」の第2節・幼児教育の意義及び役割内に明記されています。

幼児とは小学校就学前の者を指すと定義。つまり幼児教育とは、小学校就学前までの者に対する教育のことです。では具体的にどのような教育があるのでしょうか?

1-2.幼稚園や家庭における教育が重要

幼児教育と聞くと「ピアノや水泳など特別な場所や機器、レッスンが必要」とイメージしてしまいますが、文部科学省が定義する幼児教育は特殊な教育機器や講師、場所を必要としません。幼児教育とは「幼稚園や保育園、家庭、さらに地域社会などでの教育全般」を指します。

幼児は生まれてから小学校就学までに大脳神経の約80%が形成される重要な成長段階にいます。集団生活や家庭でのしつけ、地域社会との交流、運動、教材を使っての学習などをとおして、生きる力を養っていくのです

1-3.ピアノや水泳、英会話などの教育は?

幼児教育は家庭や保育園、地域社会などでおこなわれる教育全般を指します。では一部のスクールでおこなわれている水泳や英会話、体操などの習いごとはどのような位置づけなのでしょうか?

これらスクールは専門的な技能を習得させることに主眼が置かれています。そのためこれら専門教育は早期教育と呼ばれ、幼児教育とは目的が違うので注意してください。

2.1~3歳までの幼児教育にあったものとは?

2-1.五感を刺激する重要性

1~3歳は地域社会との交流や集団生活のなかで生きる力をはぐくむよりも、家庭内での幼児教育がメインとなる時期。

この期間に必要なものは、子供の視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚など、五感を刺激する幼児教育です。幼少期は脳細胞の発達が著しい時期、五感が刺激されると脳内の神経細胞をつなぐニューロンが増え、表現力や発想力、直感力などが発達します。

2-2.幼児教育は特別なことではない

家庭でできる幼児教育と聞くと、なにか特殊な知育玩具が必要なのでは?と感じてしまいますが、赤ちゃんの目の前で新聞紙を丸める(赤ちゃんにも新聞紙を触らせて丸めさせる)、言葉がけをしてあげる、シール貼り、クレヨンでの落書きなど特別な玩具は必要ありません。

高額玩具よりも、まずは親御さんが愛情もって接してあげることが大切です。

2-3.知育玩具は必要に応じて購入する

幼児向けの知育玩具に関してはかなりたくさんの商品が出回っています。モビールやベビージム、ラトルやボールなどの知育玩具は、必要に応じて徐々に買い足してあげましょう。

動く玩具や楽器などの玩具は、体の動きが活発になり赤ちゃんから積極的に関われる6か月以上からが最適です。

3.4~6歳までの幼児教育におすすめのものは?

3-1.心身とも成長著しい時期

4歳以降になると、身体能力も知能も格段にアップし手先も器用になります。この時期になると、小学校就学前ということもありひらがなやカタカナなどの書き取り、読みなどを学ばせたいもの。

紙と鉛筆を使ってひらがなを書く、読むなどの練習をさせてあげましょう。数字を書く、簡単な計算をさせるなどの練習も効果的です。

3-2.パズルやひらがな積み木などが最適

4歳以降になると子供の表現力は発想力、知識を養う知育玩具が最適です。人気があるのはレゴやパズル、ブロック、カードゲーム、ひらがなが書かれた積み木など、子供の想像力や思考力を養うことができるもの。必要に応じて購入してあげればOKです。

3-3.幼児教室に通わせるべき?

幼児教育に通わせるべきかどうかは、親御さんが頭を悩ませてしまう点です。幼児教育の教室に通えば集団生活のなかで生きる力をはぐくむ、子供の可能性をひろげるなどメリットもありますが、送り迎えや親御さんが同席しなければならない負担、経済的負担などそれなりに負うものもあります。

どれだけの負担が必要なのか、事前にしっかり調べたうえで教室を選びましょう。

4.遊びの感覚で楽しむこと

4-1.完璧を求めない

幼児教育は「100点満点」の概念がありません。遊び感覚のクイズを「完璧に解答しなさい!」と子供に強制しはじめると、とたんに窮屈なものになってしまいます。

ほかの子供と比較して「もっと早くひらがなが書けるようになりなさい!来年は小学生なのに足し算もできないの?」など、プレッシャーを与えるようでは子供が萎縮してしまいます。100点満点を求めるのではなく、まずは「学ぶことは楽しい」ことを教えてあげましょう

4-2.泥遊びなどを制限しない

外に出ると泥遊びや落ち葉拾い、砂場での遊びなど、土や砂、自然にある花や葉を触って遊ぶ機会が増えます。ところが泥遊びなどは不衛生に見えますし、洋服を汚されると洗濯も面倒。けれど泥遊びに興味をもつ時期はあっという間です。

泥の手触りや冷たさ、土のにおい、作品を創る喜びなど多くの学びがあります。子供が外遊びに興味をもつ間は、できるだけのびのびと遊ばせてあげるのが望ましいのです。

 

参考記事:幼児教育って何をすればいいの?

参考記事:頭のよさにつながる幼児期の遊ばせ方

参考記事:幼児に本を読み聞かせるメリット

参考記事:小学校入学までに身につけておきたい習慣

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