集中力や創造力を高める「親子料理」

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目次

2020.08.19

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1.五感が発達する

子どもにとって料理は、五感を養うのに重要な役割を担っています。

食材を触ったり、混ぜたり、捏ねたりといったことで養うことができる触覚
食材の色合いのバランスを見たり、色味で食材が傷んでいるか食べごろかなどを判断する視覚
調理中に調味料や食材のにおいを確かめる嗅覚
食材を切る音、煮たり炒めたり、お湯を沸騰させるなどの音を聞く聴覚
さらに料理の味見をして足りない味があるか判断する味覚です。

それぞれの感覚を養う方法はたくさんありますが、料理をすることでこれらの五感を一度に養っていくことができます。フルで五感を働かせることで子どもの脳はどんどん活性化していき、結果勉強や遊び、感性にも良い影響を与えてくれます。

「こんな音がしたら火を止めてね」「色が変わったら教えてね」など、よく観察させるように指示してあげることも大切です。なんとなく手伝うのではなく、具体的に指示をされると子どもは一層料理に集中してくれます。

触覚を養うためにハンバーグやクッキーを作ったり、視覚を養うために色とりどりの野菜を使った料理を作ったり、嗅覚を養うためにスパイスや調味料を使った繊細な料理を作ったりと、子どもの五感のどこには働きかけているのかを考えながら一緒に料理を進めるとより効果的です。

2.好奇心を刺激する

料理は子どもの好奇心を刺激してあげるのにも効果的です。

火の色の変化、強さの変化、またそれによる焼き加減などの変化を知ることで、「これくらい強くしたらどうなるのか?」「どれくらい焼ければ食材をひっくり返して良いのか?」などの疑問を引き出していきます。

また、「この食材とこの食材、調味料を合わせたらどんな味になるか?」といった疑問を引き出し、それを実践することで好奇心を満足させることができます。この疑問、実践、結果の過程を繰り返すことで子どもの好奇心はどんどん育っていき、何事にもチャレンジしてみる精神を養っていけるのです。

どんな味になるか、誰が喜んでくれるか、他のメニューとの組み合わせは何が良いかなどを考えることで想像力も育ちます。

さらに料理を成功させるためには、集中力注意力も必要です。普段大人が何気なくやっている料理も、子どもにとっては非常に大きなイベントです。

子どもの行動をしっかり見守って、集中力、注意力が散ってしまわないようにしてあげましょう。

火を使ったり刃物を使ったりと、料理には子どもにとって危険なこともたくさんあります。ですが「危ないから」という理由で子どもをキッチンから遠ざけるのではなく、料理に興味がありそうなら危なくない範囲で手伝ってもらってみましょう。

3.親子のコミュニケーションの時間が増える

親子で料理をすると自然と会話が生まれ、コミュニケーションの時間を増やすことができます。普段共働きなどで親子の時間が不足していると感じる方は、料理中に子どもを放置するのではなく、キッチンに呼んで手伝ってもらいましょう

そうすることでわざわざコミュニケーションの時間を取らなくても、家事を進めながら親子の絆を深めていくことができます。

一緒に料理をすることが親子の間で定番になってきたら、料理中だけでなく、料理について話し合う時間も自然と増えていきます。

今度はどんな料理を食べてみたいか、何に挑戦したいか、この食材はどんな料理に使えるかなど、料理の話し合いもしてみましょう。

何気ない会話も親子には重要ですが「料理を作る」という目的が一致した会話であればより信頼関係も深まりやすく、短時間でも親子の絆を育みやすいです。

また、親子で作った料理の感想を言い合うのも大切です。美味しくできた、上手にできたという事実は、子どもにとって大きな自信につながります。

たくさん褒めて、また料理がしたい、料理は楽しいと思ってもらえるようにしてくださいね。

4.親子で料理をして子どもの成長につなげよう

親子で料理をすると、子どもの脳の成長に役立ちます。親が思っている以上に子どもは親と一緒に料理をしてみたい、と思っています。

子どもの好奇心をより育ててあげるためにも、危なくない範囲で手伝ってもらいましょう。

料理は子どもの五感を刺激して、脳を成長させてくれます。感性を豊かにし、集中力や注意力を育むのにも役立ちます。

親の指示を守ったり、親子で料理について話し合うことで信頼関係も深まりやすく、コミュニケーション不足の解消にも効果的です。

感触、香り、彩り、料理の音、完成したばかりの味などは、料理を実際にしてみなければわかりません。また、料理をすることで改めて親や食材、食事ができることへの感謝の気持ちを持たせることも可能です。

学校で習う勉強だけでは補えないことも、料理を通してしっかり学ばせてあげましょう。

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