教科書準拠版って何? 効果的な使い方も解説!

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目次

2020.01.09

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1.市販の問題集、実は2種類あるって知ってた?

小学生の家庭学習法の一つに挙げられる市販の問題集の活用。1教科あたり年間約1,000円と低価格ながら、内容は子どもが楽しんで学べるよう工夫が凝らされており、しっかりと充実しています。このような嬉しいメリットがあるため、お子さんの家庭学習に取り入れてみようと検討している人もいるでしょう。

市販の問題集を購入する時には、お子さんに合ったものを選ぶことが大切ですが、そのほかにも気をつけてほしいことがあります。それは、市販の問題集には「教科書準拠版」「標準版」の2種類があるということです。

2.教科書準拠版とは?メリットって?

教科書準拠版問題集とは、学習内容や単元の並びがすべて学校の教科書に対応してつくられた問題集です。

単元名や重要単語などが教科書と同じで、教科書の参照ページも明記されているため、学校の授業に合わせた予習・復習やテスト対策などをスムーズに行うことができます。

国語・算数・理科・社会・英語など主要科目だけでなく、計算など練習問題に特化したタイプもあり、中でも漢字の学習は教科書によって習う順番が異なるため、教科書準拠版での勉強が役立ちます。

ほかにも、教科書に沿っているため、子どもの勉強内容を把握しやすいという保護者側のメリットもあります。教科書準拠版問題集は、授業内容をしっかりと身につけたい、テスト対策をしたい、といった時に特に役立つ教材です。

なお、学校で使用する教科書は、基本的に学習指導要領をベースにつくられているものの、出版社により単元の並び、使用されている写真などが異なります。どの出版社の教科書を使用するかは地域や学校によって選択されます。
つまり同じ学年でもお隣の市区町村とは異なる教科書を使用していることもあるのです。

そのため、教科書準拠版問題集は様々な教科書メーカーに合わせて数多くつくられています。教科書準拠版問題集を探す時は、学校で使用している教科書のメーカーを事前にチェックしておきましょう。

3.問題集は使い分けが大事。まずは教科書準拠版で基礎固めを

一方、標準版問題集は学校の教科書の順序・内容に沿ったものではなく、その学年で学ぶ内容が盛り込まれた問題集を指します。また、教科書準拠版問題集は教科書レベルの内容なのに対し、標準版問題集はレベルも内容もバリエーション豊富なものになっています。

「授業の予習・復習をしたい」「学校のテストで良い点を取りたい」といった目的の場合は教科書準拠版問題集が力を発揮しますが、「もっと計算力を身につけたい」「苦手分野を克服したい」など、ピンポイントの目標がある場合は、お子さんの学力に合った標準版問題集を活用すると良いでしょう。

ただし、中学受験に対応できる実力をつける前、苦手対策をする前に大事なのは、やはり学校の授業で扱う基礎的な内容をしっかりと習得することです。市販の問題集に取り組む際は、まず教科書準拠版問題集を購入して授業内容を押さえ、その上でさらなる学力アップなどのために標準版問題集を入手する、という順序が望ましいでしょう。

市販の問題集を購入する際は、まず「教科書準拠版かどうか」に着目してみてくださいね。

参考記事:【2021年度版】教科書準拠版商品を購入する前に知っておくべきこと

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