短時間学習の実際

小国町立小国小学校 河内 昭

1短時間学習を取り入れた年間指導計画の作成

平成30年度から,これまでの外国語活動で使用されてきたテキストHi, friends!に加えて,3・4年生にはLet’s Try!,5・6年生にはWe Can!が文部科学省より配布されました。これらの新しいテキストでは,短時間学習での取り扱いが想定された様々な活動が設定されています。

ここで紹介する年間指導計画を作成した小学校では,平成29年度までの外国語教育の積み上げをもとに,平成30年度からの授業時数を,3・4年生では15時間から35時間に,5・6年生では35時間から70時間に増やしました。

そこで,重視されたのが短時間学習の充実です。短時間学習の充実によって,授業時数の増加による「英語嫌い」な子をつくらないこと,学習したことを活用する場面を増やし,子ども達の力をさらに伸ばしていくこと,などが期待されています。

2年間指導計画例

以下は,短時間学習を取り入れた年間指導計画の一例です。45分の授業をLong,短時間学習をShortとし,Longで新しい語彙を学び,Shortでその定着をはかっていくという基本構成になっています。

この年間指導計画例では,短時間学習の時間をShortという名称で呼称しています。これは帯学習やモジュール学習が,同じ活動の『繰り返し』の要素が強いのに対して,こうした要素を大切にしつつ,Longとの連携をより重視し,予習や復習の要素を取り入れながら,学習したことを活用する場としていくという考え方を示したものです。

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