3年 表とグラフ

「正」の字で整理するよさを体験し,活用できるには

1 指導のねらい

ここでは,資料を分類・整理し,表を用いてわかりやすく表したり,読み取ったりすることができるようにすることをねらいとしている。そのためには,身近な事象について,整理の必要感をもたせ,落ちや重なりがないように整理する方法として,「正」の字で表すことのよさに気付かせることが必要である。

2 私のアイディア

(1) 「おもしろそうだ」「調べてみたい」という意欲がわき,記録の必要性がおこる教材の工夫

身近な問題で,児童の興味関心のあるテレビのアニメを取り上げ,「どのアニメが人気があるか」を調べる。

  1. ①自分のクラス(挙手で)
  2. ②となりのクラス(事前に投票しておく)
     ※一人一枚投票させるが,人数によっては,二枚書かせてもよい。

(2) 「正」の字の整理の方法を知り,体験し,よさを実感させる工夫

児童が自分なりに考えた落ちや重なりがないようにするための記録の仕方を認めた上で,「正」の字の方法を早い段階に知らせる。「正」の字を使って整理することで,その便利さがわかり,他事象への活用ができる。

3 授業の実際

1 目標

資料をわかりやすく分類整理する方法を出し合ってよりよい方法(正の字)に気づき,正の字を活用して整理することができる。

2 展開

学習活動 発問と子どもの反応・指導のポイント
1 資料を見て学習のめあてをつかむ。
どのアニメが一番好きですか。
わたしは,「◯◯◯◯◯」です。
ぼくは・・・・。
一人一人はわかったけど,このクラスで人気があるのはどれかな。
「△△△△」じゃないかな。いつもみているから。
「▲▲▲▲▲」と思う。よく話をしているから。
どうしたらわかりますか。
好きなアニメのときに立った人数を数えるとわかる。
手をあげるといい。
では,手を挙げて調べてみましょう。
□□□□□ ◯◯◯◯◯ ▲▲▲▲▲ ◇◇◇◇◇ △△△△
5人 4人 7人 3人 12人
やっぱり,△△△△が多かった。
ポイント
教材に興味をもたせ,どれが一番多いか知りたいという気持ちを起こし,日常的に使っている挙手の方法で数を調べさせる。
2 となりのクラスの人気アニメを調べる。
4年生でも調べてみました。どれが人気があると思いますか。
「△△△△」だと思うな。ぼくたちも多かったから。
4年生には,好きなアニメを投票してもらいました。今から読み上げます。
ちょっと待ってください。メモしたいです。
ポイント
となりのクラスの人気アニメはどれかと問うことで,投票や記録の必要性を起こす。
記録の準備時間を少し取るが,あまり長く取らず読み上げていく。
では,読み上げます。
(△△△△・△△△△・◯◯◯◯◯ □□□□□・・・・・)
ポイント
記録の様子をみながら,読む速さを調節する。最後まで読み上げたいが,時間の都合では,途中でやめて記録の方法や困っていることを出し合わせてもよい。
3 (途中までの)記録の仕方を出し合い,検討する。
どんな調べ方をしているか出してください
名前を全部書いている
名前を書いてをつけている
頭文字だけを書いている
「正」の字を書いている
名前を全部書いていたら間に合わなくなりました。
名前を先に書いて,をつけるのは簡単。時間もかからないし。
頭文字もいいけど,あとで数えるのが大変です。
ぼくは,「正」の字を書いていきました。「正」の字も簡単です。
ポイント
一人一人の記録の方法は大事にするが,新しい方法としての「正」の字を早めに知らせる。ここで「正」の字のかき方,数え方をおさえる。
4 「正」の字を使った方法を知る。
「正」の字をつかって調べてみましょう。

ポイント
学習シートを準備し,それに記録させる。板書の表には,代表の児童にさせ,確かめとする。
人気のアニメはどれでしたか。
やっぱり「△△△△」が多い。15人でした。
ぼくたちと同じで,「▲▲▲▲▲」も多い。
「正」の字を使うと早くできる。数えるのも早い。
これはいくつでしょう。

←14→

ポイント
で記録したものと,「正」の字で記録したものを比べさせ,「正」の字で表すよさを押さえる。
5 正の字を使って整理する練習をする。
校門の前を通る車はどんな種類が多いでしょう。
乗用車です。いつも見かけるから。
トラックも多いです。
先生が調べてきました。
ポイント
日常生活の中から,学校の前を通る車を取り上げる。ここでは,通る車を絵に書いた巻紙で示しながら読み上げる。臨場感が出るようICTを活用することもできる。
6 本時のまとめをする。
今日の授業のまとめをしましょう。
「正」の字は,正確にメモできるし,読みやすいことがわかりました。
もっと他にも「正」の字を使って,調べてみたいです。

4 授業を終えて

(1) 身近で興味のある人気アニメの投票をしたことで,どんなアニメが人気があるか知りたいという意欲がわいた。また投票用紙を読み上げることで,記録の必要感もわき,何とか落ちや重なりがないように記録しようとする工夫も出てきた。

(2) 早い段階で「正」の字で調べる方法を確かめ,落ちなく調べられたことでよさを感じることができた。また練習の場で,再度調べる場を設けたことで,「正」の字で整理することが一人一人に定着できた。

(3) カードで,「正」の字で表した場合とで表した場合を読み比べる活動では,読みやすさの視点から「正」の字のよさを確かめることができた。

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