基本単位と組立単位

私たちが使っている量の単位は計量法という法律で定められており,わが国の計量法の基礎になっている国際単位系は,メートル(m),キログラム(kg),秒(second)を,長さ,質量,時間の基本単位とするMKS単位系です。
児童は,長さについては,mの他にmm,cm,kmの単位を学習していますが,これは,長さの基本単位メートル(m)に,1/1000(ミリ,m),1/100(センチ,c),1000倍(キロ,k)などの大きさを表す接頭語をつけたもので,これを補助単位といいます。

なお,重さは,メートル法をつくるとき,グラムを基本にし,原器を1kgにつくったことから,分量,倍量の単位を表す接頭語は,グラムにつけるという約束になっています。
この学年では,新たに面積の単位が導入されます。長さは,直線上に表される一次元の量ですが,面積は平面上に表される二次元の量になります。学習するのは,cm,m,kmの3つの単位ですが,これらは長さの単位cm,m,kmのかけ合わせによってできたものです。このように,基本単位の組み合わせによってできる単位を,組立単位(または誘導単位)といいます。
組立単位の指導で特に注目しておきたいことは,組み立てる量がそれぞれの量の1単位の大きさになっているということです。例えば,
1mであれば,1辺が1mの長さの正方形,
1cmであれば,1辺が1cmの長さの正方形
このことに十分注意して,面積の単位cm,m,kmを導入していくことが大切です。