文章題と思考法

教科書では,「考える力を培う」という立場から,文章題の取り扱いを大切にしています。「小学校の段階で育てたい思考法(問題解決のための考え方)は何か。」「その思考法を身につけるためにはどんな問題を用意すればよいか。」といったことを十分に検討して単元を特設し,体系的に考える力が身につくように編集されています。
例えば,第3学年下巻で取り上げている下のような問題は,代金を別々に考えることもできますが,指導したいのは,1組の代金を「まとめて考える」思考法です。

「まとめて考える」ことによって,同じ問題でも簡単に処理できることを,児童自らに気づかせるようにしたいものです。
ところで,問題解決にあたって,思考過程を考えるとき,とりわけ「解法の計画と実行」の過程が重要です。その過程に働く思考法として,次の2点を重視しています。1つは,「関係を分析して,推理を重ねていく」思考法で,分析・総合的思考法と呼ばれるものです。「まとめて考える」はこの思考法の1つです。この他に,「順にもどして考える」「差し引いて考える」等があります。もう1つは,「個々の場合を調べ,あてはまるものを見つける」思考法で,帰納的・動的な思考法といわれます。この中には,「仲間に分ける」「変わり方を調べる」等があります。