数直線

直線上に数を対応させて表すとき,この直線を数直線といいます。
数は数直線上の点で表されるので,数直線は,数のイメージを捉えるための1つのモデルであり,数の大小,順序,系列などを直観的に捉えることができるというよさがあります。
数直線という用語は第3学年で初めて知らせますが,実質的には第1学年から数について指導する際に,適宜取り上げてきています。
例えば,第1学年では,下のように,数直線上に表す数は,等間隔に並んでいる数直線上の点と1対1に対応させることができることに気づかせています。

第2学年以降では,数範囲の拡張に伴って,数についての理解を深める手段として活用します。
第3学年では,一億までの数の学習に伴い,用語「数直線」を教えます。

指導にあたっては,大きな数の数直線と10までの数直線を比較させ,1目盛りはどんな数を表すかを考えさせ,1万をこえる数でも数直線上に表すことができることに気づかせるようにします。
また,分数や小数の導入に伴い,これまで整数で活用してきた数直線上に分数や小数も表すことができることを理解させます。