等分除・包含除

わり算は,かけ算の逆算,つまり,□×a=b,a×□=bの□にあてはまる数を求める計算として意味づけることができ,これらの計算を,いずれもb÷aと表します。bをわられる数(被除数),aをわる数(除数)といいます。
例えば,6÷3のわり算を用いる具体的な場面としては,次の2つがあります。

左は,全体をいくつかに同じように分ける場合で,等分除といいます。等分除は,□×3=6の□にあてはまる数を求める計算になります。右は,全体をいくつかずつに同じように分ける場合で,包含除といいます。包含除は,3×□=6の□にあてはまる数を求める計算になります。これらのわり算は,具体的な場面に合わせて,その違いをわからせるように指導することが大切です。
わり算を導入するにあたっては,等分除が先か,包含除が先かが問題になりますが,教科書では,本来,「わる」という言葉が等分割を意味していることも考え合わせて,等分除のほうを先に取り扱い,その後,包含除も同じわり算の式で表せることをわからせるようにしています。
なお,わり算の意味の理解を深めるためには,下のように問題づくりをさせることも大切です。