演算・演算決定

演算とは,数の集合において,2つの数a,bの組から1つの数cを対応させる場合の操作をいいます。算数科では,加減乗除の4つの計算(四則計算)の操作を指すと考えてよいでしょう。
演算決定とは,ある問題に対して,どの演算を用いたらよいか決定することをいいます。
計算の適用題の与え方として,たし算の学習の後はたし算の適用題ばかり与えると,児童は演算決定ができていると思いがちですが,実は,深く思考せずたし算を適用していたにすぎません。そこで,児童自身が,主体的判断で演算決定をすることができるような問題の与え方を工夫した演算決定問題といわれるものが必要になります。
第1学年では,次のような問題があります。

同一演算ばかりでないので,たし算かひき算か慎重な判断が必要になります。
また,演算決定の根拠を,数図ブロックや絵,言葉などで説明(表現)する活動を取り入れることが大切です。はじめから上手に話すことはできないでしょうから,教科書の吹き出しを参考にして,少しずつ練習していくようにしましょう。