「答え」のまえに。 問題は、わかるか、わからないかではなく
考え方や、ものの見方を理解できるか。
さて、あなたはどう考えましたか?

解説

日本には、海外から来た言葉「外来語」があふれています。
外来語はカタカナで表されることが多く、また、そのほとんどが英語です。たとえば、「チョコレート」や「アイスクリーム」は、
英語の「chocolate」、「ice cream」をカタカナで表したものです。

同じようにカタカナで表された「パン」、「ホットケーキ」、「アメリカンドッグ」も英語のようですが、
実は英語ではありません。

このような、英語のようで英語ではない、本当は日本でつくられた言葉のことを「和製英語」といいます。

和製英語の中には、英語を話す国の人に伝わる言葉もありますが、まったく意味が通じなかったり、
ちがうものを想像させてしまったりする言葉があります。

日本で暮らすわたしたちは、「パン」、「ホットケーキ」、「アメリカンドッグ」ときけば、次のようなものを想像しますが、
英語を話す国の人が同じものを思い浮かべるとは限りません。

パン pan
英語を話す国の人にとって「パン」は、底の浅い鍋のことです。食料品としてのパンは、英語で「bread」といいます。「パン」は、もとはポルトガル語で、キリスト教が日本に広められたときにいっしょに伝わってきたといわれています。
ホットケーキ hotcake
「ホットケーキ」は英語では「pancake」、「hotcake」、「griddle cake」などといいます。「cake」の発音は「ケーキ」ではなく「ケイク」で、また、「hotcake」より「pancake」のほうが伝わりやすい言葉です。アメリカやイギリスのpancakeは、日本のホットケーキに比べ、平たく焼くのが一般的です。
アメリカンドッグ
「アメリカンドッグ」は英語にはない言葉なので伝わりません。同じものを英語で指すときは「corn dog」といいます。なぜcornというのかというと、トウモロコシの粉で作られた生地を使っているからです。(トウモロコシは英語でcornといいます。)日本のアメリカンドッグの生地は小麦粉で作られています。
日常で使っている日本語の約5~10%が外来語で、そのほとんどが英語からできた言葉なんだって 「パン」のようにポルトガルから来た言葉もたくさんあるよ。日本では、いろいろな国の言葉が使われているんだね
  • 〔例〕
  • 和製英語
  • ・フライドポテト
  • ・ウインナー
  • ・ピーマン
  • ・シュークリーム
  • 英語で表現する場合
  • french fries、chips
  • sausage
  • green pepper
  • cream puff

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さらに、こんな問題も考えてみましょう。

解説

3つのヒントから、「わたし(I)」がだれかを考えましょう。

ヒント1 I am a bird. 日本語訳 わたしは(1羽の)鳥です。

<文法チェック>

I am a bird.
  • ・「I am~.」は、「わたしは~です。」という意味です。
  • ・「a」は数が1つであることを表しています。
  • ・「bird」は、鳥です。
ヒント2 I can't fly. 日本語訳 わたしは飛ぶことができません。(わたしは飛べません。)

<文法チェック>

I can't fly.
  • ・「I」は「わたし」です。
  • ・「can’t~」は「~できない」、「can」だけなら「できる」という意味です。
  • ・「fly」は、「飛ぶ」という意味です。
ヒント3 I am good at swimming. 日本語訳 わたしは泳ぐことが得意です。)
<文法チェック>
I am good at swimming.
  • ・「I am good at~ing」は、「わたしは~が得意です。」という意味です。
  • ・「swimming」は「泳ぐこと」と訳すことができます。

では、3つのヒントを並べてみましょう。

  • ①わたしは鳥です。
  • ②わたしは飛ぶことができません。
  • ③わたしは泳ぐことが得意です。

3つにあてはまる「わたし(I)」は、ペンギンです。

答え I am a penguin. 日本語訳 わたしはペンギンです。)

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解説

オリンピック、パラリンピックを主催する国際オリンピック委員会(International Olympic Committee 略称IOC)は、オリンピックやパラリンピックに参加する国の名前をアルファベット3文字の略称で表すことがあります。そのアルファベットで表された国の名前のことをIOCコードといいます。

IOCコードは、オリンピックやパラリンピックで、国の名前をわかりやすく伝えるために使われています。

たとえば、アメリカやイギリスは英語での正式な名前が長い国です。

  • <アメリカの正式名称>
  • 日本語:アメリカ合衆国
  • 英語:The United States of America
  • <イギリスの正式名称>
  • 日本語:グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国
  • 英語:The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland

このように正式名称が長い国でも、IOCコードを使えば、アルファベット3文字で国の名前を表すことができます。

The United States of America USA
The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland GBR

では、日本はIOCコードでどう表すのでしょう。

日本は英語で「Japan」です。そこから3文字をとった「JPN」が日本のIOCコードです。

Japan JPN

国の名前をアルファベットで略したものには、IOCコードのほかにも、
国際標準化機構によるISOコードや、国際サッカー連盟によるFIFAコードがあります。

また、国名以外にも、アルファベットを使った略称は世界中で使われています。たとえば、下のような言葉があります。

  • ・EU
  • European Union)
  • …ヨーロッパ(欧州)連合
  • ・TPP
  • Trans - Pacific Partnership)
  • …環太平洋パートナーシップ
  • ・UNESCO
  • United Nations Educational,
     Scientific and Cultural Organization)
  • …国連教育科学文化機関
  • ・WHO
  • World Health Organization)
  • …世界保健機関

など

ISOコードは、アルファベット3文字のほかにアルファベット2文字で表す場合があります。日本のISOコードは、
アルファベット3文字では「JPN」、アルファベット2文字では「JP」です。2文字のISOコードはインターネットでも
使われています。

例 Yahoo! JAPANのサイトアドレス
https://www.yahoo.co.jp

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