化学授業実践記録 |
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金属イオンの分析実験 |
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福岡県立小倉高等学校 納富義樹 |
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1.はじめに
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本校は、平成17年度より、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の研究指定を受けている。「高い志と能力を有した研究者の育成」を目指して、大学等と連携した講座型体験活動の実施、専門的な研究活動を行う「SS研究会」の活動支援、そしてこれらを支えるハイレベルな授業内容と教育課程の研究などに取り組んでいる。 化学に関しては、既存の科目を4つの学校設定科目「SS基礎化学」、「SS理論・無機化学」、「SS生命・有機化学」、「SS材料・有機化学」に改編して指導している。今回は、その中で生徒の思考力・考察力を高める探究活動として実施している「金属イオンの分析実験」についてまとめる。 |
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2.実験の目的と方法
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(1)目的 混合溶液に含まれる3種の金属イオンを分離・確認する実験を通して、金属イオンの性質を整理・再確認するとともに、実験操作の習得を目指す。 (2)準備 (3)操作
A Cu2+とFe3+の分離と確認
B Zn2+とLi+の確認
※生徒は以下の混合溶液 [1] 〜 [8] のいずれかを取って分析する
<実験概要図>
(4)流れ(65分授業) |
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3.終わりに
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昨年度、本実験を実施したときは、8班中7班が含有イオンを全て的中させた。シナリオ通りに進めるのではなく、沈殿生成の有無等をふまえながら自分たちで考えて実験を進めていくことが生徒にとってはとても興味深かったようである。 E-mail:noutomi-y@.fku.ed.jp |