化学授業実践記録 |
|
生徒に分子間力を実感させる授業作り |
|
兵庫県立鈴蘭台高等学校 井上誠司 |
|
はじめに
|
|
化学 II において『分子間力』が説明されていますが、「分子間に働くこの弱い力を分子間力という」などの説明にとどめられています。それですますことも高校のレベルでは大切だと思われますが、ここでは「極性」とからめて、できるだけ分子間力を実感できる工夫を授業に取り入れた例を紹介します。準備も簡単な実験T〜Xで構成しました。 【実験 I 】※実験プリント
水をいっぱい入れたコップに、水をこぼさないで何枚10円玉がはいるかな?さあ何枚入るか競争してみよう。 【実験 II 】※実験プリント
わがままな紙 【実験 III 】※実験プリント
寄り添う二人の仲を裂く
水とアルコールの綱引き 【実験 V 】※実験プリント
《説明内容》
【実験を終えてからの分子間力の説明】 分子間力 |
|
おわりに
|
|
今、授業をしていて困難に感じるのは生徒たちに興味を起こさせ、授業に引き込むことが非常に難しいということです。力不足を感じるなかで、授業に遊び心をいれ、ゲームの要素も加えるなどの工夫の大切さも感じております。この「分子間力」の授業実践を、その一工夫という見方をしていただければありがたいと思っております。 参考文献 ヴァンクリーヴ先生の不思議な科学実験室(化学編) HBJ出版局 東京書籍 化学TB 指導資料 p43 |