中学数学教科書「未来へひろがる数学」Q&A

Q4
教科書には「2等分する」と「二等分線」のように,算用数字での表記と漢数字での表記とがありますが,どのように使い分けてあるのですか。

回答
 弊社の中学校用数学の教科書では,文科省(旧文部省)発行の「公文書の書式と文例」や「日本語の正しい表記と用語の辞典」(講談社)の横組みの数字の書き方のルールに従い,数字は原則として算用数字を用いることにしています。例えば,数字が使われる場面としては,
  • 数そのもの(0,1,2など)
  • 量(1cm,2g,3つの辺,4個など)
  • 順序を表す数(1月,2月,1回目,2回目など)
などがありますが,これらはいずれも算用数字で表記しています。
 これに対して,固有名詞や一般名詞などの一部に使われる数字については漢数字を用いることにしています。例えば,「二等分線」「二元一次方程式」「直角三角形」などがこれにあたります。これらは,あたかも固有名詞のような使い方がされているため,「直角3角形」のようにその一部だけを算用数字にすると不自然な感が否めません。このことは,学習指導要領でも同様に漢数字で表記されていることからもご推察頂けるものと存じます。
 なお,上記のことは,あくまでも弊社のルールとして定めているものであり,決してそれ以外の記述が誤りということではありません。