2020年度用 中学校理科教科書内容解説資料 未来へひろがるサイエンス
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単元導入章章章単元単元単元単元内の構成単元導入各単元は,わかりやすい見開きの単元導入から始まります。単元導入で単元のねらいを明確にし,見通しをもった学習を行うことができます。単元全体の基本的な内容を確認する場面です。青色シートを使っての用語の確認や学習事項の整理ができます。ガイダンスページ教科書の使い方学習のまとめ物質・エ生命・地球 編ガイダンスページ教科書(本冊)の巻頭はサイエンスへの興味を喚起し,学習へいざなうガイダンスページから始まります。きみも科学者テーマの設定からレポート例まで,自由研究などを手厚く丁寧にサポートしています。テーマ例も掲載し,さらなる観察・実験に活用することもできます。  p.172-173 1 年  p.120-121 1 年  p.230-231 1 年12計画と予想研究のテーマの設定探究の研究に見通しがもてない場合は,もう一度テーマを見直そう。日常生活や学習の中で,不思議に思ったことや興味をもったことから,研究テーマをさがしだそう。道目的をはっきりさせ,計画を立て,ノートなどに書いておこう。今までの学習や経験をふり返り,自分の考えを整理して予想を立てよう。「○○の条件を変化させると,結果が~になるだろう」のように,原因から結果を予想しよう。友だちと協働研究をして,みんなの意見を総合して,よりよい研究にしよう。図書館などの地域の施し設せつやインターネットを利用して,必要な情報を集めよう。器具や薬品の使用は先生に相談し,安全な方法で行おう。日常生活の中に,理科の考え方で解決できそうな問題が,ひそんでいないかな?理科で行った観察や実験の結果は,条件を変えても同じになるのかな?本(科学読み物や自由研究に関連するものなど)や新聞から何かヒントは得られないかな?身のまわりの道具は,どんなしくみを利用しているのかな?※p.234~235のテーマ例も参考にしよう。 得られた情報は,確かなことかな。研究用にノートを1冊さつ 用意するといいよ。さあ,きみも“探たん究きゅうの道しるべ”に楽しんでみ見通しをもって具体的な計画を立て,結果を予想しよう。科学者230354結果の整理と考察実験・調査観察・研究の発表とまとめどのようにしたら伝わりやすいか考えよう。なぜこのテーマを選んだのか伝えよう。事実と自分の考えを分けて発表しよう。模も造ぞう紙しや実物投とう影えい機きなどを利用して,わかりやすく発表しよう。コンピュータを利用してもよい。意見を受けて,自分の研究のよかった点,たりなかった点などをふり返り,新たな課題を見つけよう。わかったことを深め,新たな疑問がないか考えよう。コンクール等に応募してみよう。※話し合いと発表のしかたについては, p.256~257を 参考にしよう。植物の観察結果などはスケッチや図で,実験の測定結果は表やグラフで整理する。整理した結果からわかったことや,その原因,あるいはしくみなどを考えて記録する。予想した結果と実際の結果を比べて,考えを広げよう。結果から考えたことを,自分の言葉でまとめよう。レポートに記録した内容は,今後の研究活動に生かすことができる。すでに知っていることとつなげて,理解を深めたり,発展させたりする。※レポートのまとめ方は, p.232~233を参 考にしよう。安全やマナーにじゅうぶん配はい慮りょする。うまくいかないときにも,得られたデータを記録しておこう。また,方法を修正し,もう一度行ってみよう。スケッチや写真をとって正確に記録する。観察や実験がうまくいかないときは,やり直したり,別の方法を考えたりしよう。発表を通して多くの人と意見交こう換かんをして,研究テーマに対する考えを深めよう。必要な準備物をそろえて計画に沿って進め,測定データや気づいたことを記録しよう。しるべ1人の科学者!沿って,研究活動をましょう。結果をもとに考察を行い,研究の目的が達成されたかを考えよう。観察・実験・調査で気づいた事実はきちんと記録し,レポートにまとめよう。231 物質 / 物体をつくっている材料。 → p.123 有機物 / 炭素をふくむ物質。砂さ糖とうやろう,プラスチックのように,燃えて二酸化炭素を出す。多くの場合,水素もふくんでいるので,燃えて水もできる。 → p.127 無機物 / 有機物以外の物質。 → p.127 金属 / 電気をよく通し,特有の光こう沢たくがあり, 広げたり引きのばしたりすることができる。 プラスチック / いっぱんに軽く,熱や力を加えると加工しやすい,電気を通さない,さびないなどの特とく徴ちょうをもつ。 → p.134 → p.128 非金属 / 金属以外の物質。 → p.128 密度 / 物質1cm³あたりの質量。物質の種類によって決まっている。 → p.130 酸素 / 無色,無む臭しゅうで空気よりも少し重い。水にとけにくい。ものを燃やすはたらきがある。 → p.140 二酸化炭素 / 無色,無臭で空気よりも重い。 水に少しとけて,酸性を示す。石灰水を白くにごらせる。 → p.140 アンモニア / 無色,刺し激げき臭しゅう。空気より軽い。 水に非常によくとけてアルカリ性を示す。 → p.141 水素 / 無色,無臭で空気より非常に軽い。水にとけにくい。空気中で火をつけると,音を立てて燃えて水ができる。 → p.142 窒ちっ素そ / 無色,無臭で空気よりも少し軽い。水にとけにくい。空気中にもっとも多く含まれている。 → p.143 気体は種類によって色,におい,密度や水へのとけ方などのちがいがある。それらのちがいを利用すると,気体を区別することができる。気体の集め方/気体の性質によって,集め方が異ことなる。 → p.138 溶質 / 溶液中にとけている物質。 → p.148 溶媒 / 溶質をとかしている液体。 → p.148 水溶液 / 溶よう媒ばいが水の溶液。 → p.148 質量パーセント濃度 → p.150 飽和水溶液 / ある溶質がもうそれ以上とけきれなくなった水溶液。 → p.151 水溶液の性質3p.147 ~ 155水すい溶よう液えきの性質を利用して,物質を区別することはできないだろうか。溶質水溶液溶媒 (水)質量パーセント濃のう度ど 〔% 〕 =          ×100 溶質  の質量 〔 g 〕 溶液  の質量 〔 g 〕=    ×100 溶質  の質量 〔 g 〕 溶媒  の質量 〔 g 〕 +  溶質  の質量 〔 g 〕2025学習のまとめ物質の性質を利用して,物質を区別することはできないだろうか。気体の性質を利用して,気体を区別することはできないだろうか。物質には,電気を通したり,炎ほのおの中に入れたりしたときの性質や密度にちがいがある。それらのちがいを利用することで,物質を区別することができる。 水上置換 法 下方置換 法 上方置換 法いろいろな物質とその性質1p.122 ~ 135いろいろな気体とその性質2p.136 ~ 146気体気体気体水空気空気気体気体気体水空気空気気体気体気体水空気空気物質の密みつ度ど 〔g/cm3 〕 = 物質の  質量 〔 g 〕 物質の  体積 〔 cm³ 〕 5 510101515203025172172 溶解度 / 水100 gにとける物質の質量〔g〕の値あたい。 → p.152 結晶 / 純じゅん粋すいな物質(純物質)で規則正しい形をした固体。 → p.154 再結晶 / 物質を溶媒にとかし,温度を下げたり,溶媒を蒸発させたりして,再び結晶としてとり出す操そう作さ。物質をより純粋にすることができる。 → p.154 状態変化 / 物質が固体,液体,気体と状態を変えること。 → p.158 沸点 / 液体が沸ふっとうして気体に変化するときの温度。 → p.165 融点 / 固体がとけて液体に変化するときの温度。 → p.165 蒸留 / 液体を加熱して沸とうさせ,出てくる気体を冷やして再び液体にして集める操そう作さ。複数の物質が混ざった混合物から物質を分ぶん離りできる。 → p.170  学習のまとめ物質の状態の変化を利用して,物質を区別することはできないだろうか。物質は種類によって融点や沸点にちがいがある。それらのちがいを利用すると,物質を区別したり,混合物から物質を分離したりすることができる。物質にはとけ方や結晶の形などにちがいがある。それらのちがいを利用すると,物質を区別することができる。 混合物 / 複数の物質が混ざり合ったもの。 → p.155 純物質 / 1種類の物質でできているもの。 → p.155 空気,石油,みりん,10円硬こう貨か, 海水, ろう,塩化ナトリウム水すい溶よう液えき酸素,二酸化炭素,水,エタノール,塩化ナトリウム,銅物質混合物純物質この単元の学習を終えたら,力だめしにとり組もう。 54物質のすがたとその変化4p.156 ~ 171〔g〕〔℃〕温度180200220240260120140160801002040600020406080100塩化ナトリウムショ糖(砂糖)ミョウバン(結晶)硝酸カリウムgの水にとける物質の質量100ガラス管ゴム管氷水水とエタノールの混合物沸とう石枝つきフラスコ温度計1本目はアルコール特有のにおいが強く,火を近づけるとよく燃える。溶解度曲線エタノールが沸とうするときの温度変化水とエタノールの混合物からエタノールをとり出す実験水とエタノールの混合物を加熱したときの温度変化冷却加熱冷却加熱冷却加熱 固体 液体   気体 〔℃〕加熱時間02040608010305070900246810135791113〔分〕12温度沸とうがはじまる。08010060402005101520〔℃〕温度加熱時間〔分〕沸とうがはじまる。 5 51015物質173173降り注ぐ太陽の恵み1地球が生まれて約46億年間,太陽からずっと注がれ続けている,光と熱という恵めぐみ。わたしたちに降ふり注ぐこれらの恵みは,地球上でどのようなことを起こしているのだろうか。2  p.❶-❷ 1 年窓のサッシの材料として,木,鉄のそれぞれのよいところと問題点は何だろうか。アルミサッシは,どのような点がすぐれているのだろうか。プラスチックのサッシがアルミサッシよりすぐれているのは,どのような点だろうか。 5物質121窓まどに利用されるもの物質の性質を利用して,物質を区別することはできないだろうか。気体の性質を利用して,気体を区別することはできないだろうか。水すい溶よう液えきの性質を利用して,物質を区別することはできないだろうか。物質の状態の変化を利用して,物質を区別することはできないだろうか。いろいろな物質とその性質1いろいろな気体とその性質2水溶液の性質3物質のすがたとその変化4窓はサッシとガラスからできている。サッシには古くは木や鉄が用いられたが,現在では,アルミニウムが広く用いられ,「アルミサッシ」とよばれている。また,プラスチックを用いたサッシも使われ,特に寒冷地で普ふ及きゅうしている。わたしたちの身のまわりの製品は,ものの性質を上手に生かしている。身のまわりの物質 510物質120教科書(本冊)の構成と特徴2

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