2020年度用 中学校理科教科書内容解説資料 未来へひろがるサイエンス
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ルーペ,双眼実体顕微鏡の使い方p.12花をよく観察し,どのような部分からできているか調べる。①身のまわりの花のつくりを観察して共通点やちがいを調べる。目的がくアブラナツツジめしべおしべ花弁セロハンテープの裏側にはりつけてから,台紙にはりつける。うら がわアブラナ,エンドウ,ツツジなどの花 器 具 双そう眼がん実じっ体たい顕けん微び鏡きょう,ルーペ,ピンセット,カッターナイフ,カッターマット,セロハンテープ,台紙観察に必要なもの身のまわりにある花をいくつか選んで観察し,最後にみんなの観察結果をまとめよう。アブラナツツジ花の各部分を,外側にあるものからピンセットでていねいにはずし,順にセロハンテープで台紙にはりつけ,特とく徴ちょうを記録する。②めしべの根もとのふくらんだ部分を図のように切り,ルーペや双そう眼がん実じっ体たい顕けん微び鏡きょうで中のようすを観察する。③おしべの先についている花粉についても顕微鏡で観察してみよう。花のつくりの観察観察1花を観察する方法1花を分解し,台紙にはりつけて記録する2めしべの根もとのふくらんだ部分を観察する3カッターナイフを使うときは,手を切らないように,じゅうぶん注意する。アブラナのめしべ 51018     で,花はどのようなつくりをしていたか。     で,花の各部分は,外側からどのような順番で並ならんでいたか。       ,        の結果を,下のような表に記録する。1結果1.2.23.23めしべを中心に,花の各部分を台紙の上に円形に並べ,順にセロハンテープではりつけ,特徴を記録する。①台紙をもとにして,下の図のように, 花の各部分の種類と数,配置を模も式しき的に表してまとめる。②   1~3から,花のつくりにはどのような共通点があったか。また,植物の種類によってどのようなちがいがあったか。考察結果がく(例)アブラナめしべおしべ花弁1-019-S-z-ex01外側がく花弁おしべめしべ内側けが注意根もとの離はなれている花弁をもつ花については,台紙に花の各部分を円形に並べて記録してみよう。植物名がくの数花弁の数おしべの数めしべの数花弁のつき方めしべの根もとのふくらんだ部分の中のようすアブラナ44611枚1枚離れている。丸い緑色の粒がいくつもあった。ツツジ 5生命  1章 花のつくりとはたらき19まず序章では,身近な自然に目を向け,そこでの発見や生じた疑問を調べていく中で,観察のしかたや器具の使い方を身につけられるような構成にしています。そして,小学校で学習した植物のつくりなどを土台に,光合成や植物の分類の学習へとスムーズに展開しています。小学校で学習した内容を写真とともに大きく示し,小中の接続を意識しています。サクラやアブラナの写真は印象的で資料性も高く,花から果実への変化などがわかりやすいものを用いています。花のつくりとはたらき1これまでに学習してきた植物と,それとは異なる植物を,観察結果をもとに比べることで,植物の世界の多様性を理解できるように工夫しています。植物のなかま分け4地球の生命を支える光合成というしくみについて,興味を抱き,理解を深めることのできるような資料を充実させています。栄養分をつくるしくみ3バオバブの巨木やスギの根など,生命の力強さを感じる写真から導入することで,通道器官についての興味・関心を高める工夫をしています。水や栄養分を運ぶしくみ2平成24年度用教科書からのおもな改訂点・「葉のつくり」の学習を,「根や茎のつくりとはたらき」の学習と同じ章にすることで,水や栄養分を運ぶしくみについて,体系的に学習できるようにしました。→p.32-35植物のくらしとなかま生命自然の中に生命の営みを見つけてみよう章の構成と学習内容生命・   p.18-19 1 年結果のまとめかたを例示し,観察にとり組みやすいようにしています。別法として,花のつくりを模式図として示す方法についても紹介しています。自然をただながめるのではなく,視点を変えたり,拡大してみたりするなど,観察のスキルを身につけられるように展開しています。自然の中に生命の営みを見つけてみよう序章各学年の学習内容 1年8

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