2020年度用 中学校数学教科書内容解説資料 未来へひろがる数学
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2教育基本法と学習指導要領の目標を具体的に指導内容の中に実現させるために,次の5つの基本方針のもと,「自立・協働・創造に向けた一人ひとりの主体的な学び」の実現に向け編集にあたりました。1 「数学を活用する力」の重視と 「数学の有用性」の実感数学を活用して身のまわりの問題を解決する課題を適切に位置づけ,数学を学ぶ意義と有用性を感じることができるようにしました。2 「言語活動」の充実根拠を明らかにし,筋道を立てて説明する力を身につけることができるように,言語活動の場面を充実させました。3 「思考力,判断力」の重視全国学力・学習状況調査などから日本の中学生に課題が見られるとされている能力等を分析しました。特に思考力・判断力が学習の中で培われ,一人ひとりが多様な個性・能力をさらに伸ばして創造力が養われるようにしました。4 「数学的な見方・考え方」の重視あらゆる場面で見通しをもち,先々に起こる問題への対処や改善策を備える態度と創造力を養うようにしました。数学的な見方や考え方を重視し,これらが学習の中で効果的に働くようにしました。5 学校・地域・家庭で 使いやすい教科書生徒の興味・関心や習熟度に応じて,地域や家庭においても,主体的・意欲的に自学や学び直しができるように本冊と別冊を構成いたしました。これにより基礎・基本の定着から応用まで,幅広い学力の定着が可能になりました。また,インクルーシブ教育(共育)に配慮した教科書の構成や紙面レイアウトとしました(意味改行や目線の流れを乱さないレイアウト)。このほか,ICTの活用を促すコンピュータを活用する場面を適宜示し,協働学習の場面を設けました。■啓林館が大切にしてきたもの啓林館は教科書の編集にあたり,「生徒の知性を,数理的な面を通して開発すること」を,従来から大切にしてきました。そのために,次のような点などに工夫して改訂を続けてきました。● 学びの導入をスムーズに行う工夫● 大切にしたい数学的な見方・考え方を わかりやすく示す工夫平成28年度以降用未来へひろがる数学でも,そうした思いはそのままに,さらなる工夫や取り組みを施しています。各章の先頭には必ず導入となる学習のとびらを配置して 平成24年度用からは章だけでなく,各節にとびらを置き, 言語活動のコーナーを盛りこむなど,今なお進化を続け 平成18年度用平成9年度用編集の基本方針

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