2020年度用 中学校数学教科書内容解説資料 未来へひろがる数学
26/72

24252015105 ひろがる数学 249資料の活用とコンピュータp.200~p.222 資料の活用 コンピュータを使うと,大量の資料を並べかえたり,その資料の代表値を求めたり,度数分布表やヒストグラムをつくったりすることができます。 また,インターネットを活用すると,さまざまな資料を手に入れることができます。 例えば,気象庁のサイトには,「気象統計情報」というページがあります。そこからは,過去の気象資料(気温,降水量,天気など)を得ることができます。 「最近の夏の気温は,昔よりも高くなっている」といわれることがありますが,このことを,「気象統計情報」の資料を活用して,調べてみましょう。資料を収集する 「気象統計情報」の中には,過去の気象データをダウンロードできるページもあります。 このページでは,右のように,地点を選ぶ,項目を選ぶ,期間を選ぶという選択項目があり,これを使うと,例えば,京都市の過去50年間における8月16日の平均気温,最高気温,最低気温などのデータを簡単に手に入れることができます。 また,画面に表示機能を使うと,ダウンロードせずにデータを画面に表示させることもできます。あなたの住まいの近くの地点を選んで,過去何年間かの8月16日の平均気温,最高気温,最低気温を調べてみましょう。数学広場ひろがる数学● 自分の意見を具体的にわかりやすく伝えよう。● ほかの人の意見と自分の意見をくらべながら聞こう。● 話しあったことをまとめよう。話しあうときには● 自信をもって,大きな声で,みんなの方を見て話そう。● 疑問に思ったことやつけたしたいことは,手をあげて発言しよう。発表する・発表を聞くときには● 自分の考えを整理しよう。● まとめたあとは,ほかの人がまとめたものとくらべたり,意見や感想を聞いたりしよう。まとめるときには話しあいや発表などを通して,自分の考えを深めようことばや文字で表現することはとてもたいせつなことです。数学の学習では,ことばだけでなく,数や記号,式,図,表,グラフなどを用いたりして,自分の考えをわかりやすく伝えるようにくふうしましょう。また,ほかの人の話を聞くことで,考えをひろげたり,理解を深めたり,疑問を解決したり,新しいことに気づいたりすることもたいせつです。学習の進め方851015学びをつなげよう力をつけよう,数学広場,MathNaviブック(別冊)と,オプション部分が充実しているので,習熟度別授業などを行う際に,対象となる生徒の理解度や,興味等によって,必要に応じて題材を使い分けることができます。習熟度別授業1年本冊p.81年本冊p.249AAICTの活用協働的な学習BBCC設備や環境に依存せずに基本的な指導が進められるよう,本編内には,ICTの使用を前提とする課題は配置していませんが,数学広場などのオプション部分では,コンピュータを利用して学びを深めたり,興味関心のある題材をさらに調べたりする方法を紹介する課題も用意しています。各節のはじめの数学的活動をともなう学習のとびらや,言語活動の場面としてのみんなで話しあってみよう,数学を利用する活動のコーナーとしての身のまわりへひろげようなど,協働的に学習を進めることができる場面を配置しています。また,場面を用意するだけではなく,各学年本冊巻頭の学習の進め方では,「話しあいや発表などを通して,自分の考えを深めよう」として,話しあいなどをより実りあるものにするために,どのようなことに気をつければよいかを紹介しています。これらを活用することで,より充実した協働的な学習をしくむことができます。多様な授業形態への対応イ授業などで実際に活用できるデータを公開しているサイトや,その活用方法もご紹介しています。学びをいかそうくり返し練習まとめの問題「学びをつなげよう」は,基礎クラスなどで,既習事項からしっかり指導したい際などに有効です。「学びをいかそう」は,発展クラスなどで,応用力を身につけたり,学びを深めたりするのに有効です。「力をつけよう」は基礎を身につける「くり返し練習」と,力をのばす「まとめの問題」に分かれており,必要に応じて使い分けることができます。※この冊子のp.50-51,p.58-59もご参照下さい。

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る