獅子の大鎌について
- カタカナ、音読みシシノオオガマ
春の夜の8時頃に天頂と真南を結ぶ線上を見ると、一等星が輝いています。それがしし座のレグルスです。
レグルスを含む星の並びには、「獅子の大鎌」と呼ばれる形があります。
中国でその部分を龍に見立て、軒轅(けんえん)と呼んでいます。軒轅は古代中国の伝説の天子である黄帝の別名です。
黄帝は素晴らしい能力を持った人で、世の中をよく治めたとされています。
年老いてからは、首山の銅を採掘して立派な鼎(かなえ)を作りました。
その鼎が完成すると、龍が現れて長いひげを垂らし、それにつかまると、龍は天に昇り始めました。黄帝は喜び、「これで私も天帝のいるところにいける」と言ったそうです。



