かみのけ座について
- アルファベットComa
- カタカナ、音読みカミノケ
かみのけ座はもともと、しし座の一部として扱われていた星座です。
正式に独立した星座として扱われ出したのは16世紀ごろからで、ポーランドの天文学者 ティコ・ブラエが確立したとされています。
紀元前3世紀頃、エジプトをおさめていたマケドニア王朝第三代の王プトレマイオス三世は、キュレネの女王ベレニケ二世を妻に迎えて、キュレネを併合しました。
プトレマイオスがシリアとの戦いに出征するとき王妃ベレニケは夫の無事を祈り、美の女神アフロディーテに対し「王に勝利を与えてくだされば、私の髪を捧げます」と誓いをたてます。
ベレニケの髪の美しさは外国にまで知れわたっていて、やがて、プトレマイオス軍勝利の知らせが届くと、ベレニケは誓いのとおり、アフロディーテの神殿に髪の毛を切って捧げました。
帰国したプトレマイオスは髪の毛を切った妻の姿を見て驚いて失望します。
翌朝、不思議なことに髪の毛は神殿から消え失せていました。
プトレマイオスは宮廷天文学者コノンにたずねると、コノンは天に現れた新しい星の群れを指して、「女神アフロディーテがベレニケの髪の美しさを気に入り、星座に加えた」と答えます。
プトレマイオスとベレニケはその答えに満足し、その後、夫プトレマイオスの死後ベレニケは長男プトレマイオス四世と共に王座についたとされています。
かみのけ座の話
同じ星座でも、時代によって見られ方やエピソードが異なります。
それぞれの時代や地域におけるかみのけ座のお話をご紹介します。



