カリキュラム編成例3

(全日制普通科)大学進学を希望する生徒が少ない場合 ()内は単位数 □増単位 △減単位
 
第1学年
第2学年
第3学年
時間 (共通) (共通・総合選択) (共通・総合選択)
1 国語総合(4) 現代文(4) 国語表現(2)
2
3 数学(2)
4
5 世界史A(2) 日本史A,地理A,
数学A,数学B,
物理,化学,生物,地学
から選択(2または3年で,地理歴史および理科から必ず1科目以上を選択)(8)
国語表現,古典,
世界史B,日本史B,地理B,
倫理,政治・経済,
数学A,数学B,数学C,
理科総合A,理科総合B,物理,物理,化学,化学
生物,生物,地学,地学
から選択(2または3年で,地理歴史および理科から必ず1科目以上選択)(18)
6
7 現代社会(2)
8
9 数学(4)□
10
11
12
13 理科総合Aまたは
理科総合B(2)
数学(3)□
(2,3年分割履修)
14
15 体育(3)
16 体育(3)
17
18 保健(1)
19 音楽,美術,工芸
書道から1科目(2)
保健(1)
20 音楽,美術,工芸
書道から1科目(2)
21 英語(4)□
22 英語(3)△
23 体育(2)
24
25 家庭総合(2)
(1,2年分割履修)
リーディングまたは
ライティング(2)
(2,3年分割履修)
リーディングまたは
ライティング(2)
26
27 情報A,情報B,情報C
から1科目(2)
家庭総合(2) オーラル(2)
28
29 総合的な学習の時間(1) 総合的な学習の時間(1) 総合的な学習の時間(1)
30 ホームルーム活動(1) ホームルーム活動(1) ホームルーム活動(1)
合計 30 30 30
* 学校の実情に応じて,学校設定科目が設定される場合もある。
2・3年の選択群内の科目は学校の実情に応じて,増単位または減単位される。


 解 説 

全体のカリキュラム編成について
 各教科の履修単位数のバランスに配慮しながら,第2学年以降は文系・理系などの類型の区別を設けず,選択科目群から各生徒が自分の興味・関心や進路希望に応じた科目を選択して学習することができるタイプに編成した例である。
  体育の履修総単位を8単位,芸術を4単位,家庭科を4単位と,編成例1または編成例2とは異なって,全員がこれらの科目について最大限の単位を履修するモデルとしている。
 また,「総合的な学習の時間」は1単位ずつ各学年で編成し,選択科目と併せて「生きる力」をはぐくむゆとりのある教育が行えるようにした。編成例1・2と同様に,まとめて第3学年で3単位履修するカリキュラム編成も考えられる。

英語のカリキュラム・デザイン
 第1学年のカリキュラムとシラバス・デザイン 
 英語を1単位増した4単位のみの履修とし,ゆったりと学習できるカリキュラムとした。
 英語が苦手な生徒が多い学校においては,複数の英語科目を学習するより,科目を絞って生徒にとって負担の少ないカリキュラムを編成した方がよいと考える。また,今回改訂された英語が,コミュニケーションに重点を置く内容となっているので,読む教材としてではなく音声を大切にしたシラバスとなるように指導計画を立てる必要がある。
 全体的には,英語の基礎力の養成を中心とし,ALTとの授業などを通して,話す英語の魅力も伝えるように工夫をすることが大切である。

 第2学年のカリキュラムとシラバス・デザイン 
 リーディングもしくはライティングの分割履修2単位を取り入れることを踏まえ,英語を標準単位より1単位減の3単位にしたカリキュラムを編成する。
 リーディングまたはライティングは学校選択としてどちらに決めてもかまわないが,生徒の選択としてコース分けすることも考えられる。ただし,両科目とも実践的な内容とし,社会で実際に役立つ英語の力を育成することを主眼とすることが望ましい。
 英語は,読みの授業に終始するようなことを避け,「聞くこと」「話すこと」の力にも重点を置いた総合的なコミュニケーション能力を身に付けるようなシラバスを心がける。標準単位が4単位であるこの科目を3単位で履修させることから,教科書のレッスンをあらかじめ選定した上でゆとりを持って行う必要がある。

 第3学年のカリキュラムとシラバス・デザイン 
 第2学年との分割履修のリーディングまたはライティングの残り2単位とオーラル・コミュニケーションの2単位とでカリキュラムを編成する。
 リーディングまたはライティングの授業はできるだけ実践的なコミュニケーションとなる内容を取り入れることが大切である。実践的なコミュニケーションとは,実用的と完全に同じ意味ではなく,「実際に使用する」「現実に行動する」という意味合いであり,リアリティを伴うような工夫をすることで,生徒も意欲的に学習するものと思われる。ただし,実用面を強調することも大切である。
 3年生でオーラル・コミュニケーションを取り入れたのは,最終学年に将来役に立つ実用英語として,オーラルの英語を学習させることが大切だと考えたことによる。英検の3級取得を目指すなど実際に役立つ英語としてのオーラル・コミュニケーションの授業を行うことで,社会に出てから役に立つ英語の力を付けることは,生徒にとってプラスになるからである。
 全体として,楽しい授業,分かる授業をカリキュラムとシラバスの基本として組み立てることが望まれる。



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