カリキュラム編成例1

(全日制普通科)ほとんどの生徒が大学進学を希望する場合 ()内は単位数 □増単位 △減単位
  第1学年 第2学年 第3学年
時間
(共通)
(文系)
(理系)
(文系)
(理系)
1 国語総合(4) 現代文(4) 現代文(3)△ 古典(4) 国語表現(2)
2
3 日本史Aまたは
地理A(2)
4 世界史B(2)
5 世界史B(2)
(1,2年分割履修)
国語表現(2) 日本史Bまたは
地理B(2)
国語・数学の学校設定科目,倫理,政治・経済から1科目(2)
6 数学(4)
7 現代社会(2) 世界史B(2) 国語表現
オーラル
倫理,政治・経済,
国語・地理歴史・
数学の学校設定科目から3科目(7)
数学(4)□
8
9 数学(3) 日本史Bまたは
地理B(2)
(2,3年分割履修)
10 数学B(2)
11 数学(4) 数学C(2)
12 数学A(2) 物理,化学
生物,地学
から2科目(6)
13 物理,化学
生物,地学
から2科目(6)
14 理科総合A(2) 数学B(2)
15 物理,化学
生物,地学
から1科目(3)
16 理科総合B(2) 物理,化学
生物,地学
から1科目(3)
17
18 体育(2) 体育(3) 体育(3)
19 体育(2) 体育(2)
20 保健(1)
21 音楽,美術
工芸,書道から1科目(2)
保健(1) 保健(1) ライティング(2) ライティング(2)
22 英語(4) 英語(4)
23 オーラル(2) リーディング(4) リーディング(4)
24
25 英語(3)
26 ライティング(2)
(2,3年分割履修)
ライティング(2)
(2,3年分割履修)
27 総合的な学習の時間(3)
28 情報A,情報B,
情報Cから1科目(2)
家庭基礎(2) 家庭基礎(2)
29
30 ホームルーム活動(1) ホームルーム活動(1) ホームルーム活動(1)
合計 30 30 30
* 学校の実情に応じて,学校設定科目が設定される場合もある。


 解 説 

全体のカリキュラム編成について
 普通5教科の単位数をできるだけ確保しながら,第2学年から文系と理系とに分かれるタイプに編成した例である。その結果として,5教科以外の教科において,体育の履修単位を7単位,芸術の履修単位をを付した科目の2単位のみ,家庭科を2単位履修のみとし,学習指導要領上必要な最小限の履修単位数としている。
 基礎的な科目の履修を優先させるために,「総合的な学習の時間」を第3学年にまとめて3単位履修させるが,第1・2学年で1単位の減を考えることのできる教科・科目があるなら,各学年1単位ずつ合計3単位で履修する形態も考え得る。
 また,文系・理系共に,第3学年の一部に選択科目群を置き,生徒個人のニーズに合わせた学習が可能となるよう工夫してある。

英語のカリキュラム・デザイン
 第1学年のカリキュラムとシラバス・デザイン 
 オーラル・コミュニケーションの2単位と英語の3単位とを履修させるカリキュラム編成とした。
 現行課程のオーラル・コミュニケーション科目では,その授業の一部で文法の副読本を扱うなどして,本来の科目の目的から少し逸れた授業を行っている高校も少なからずあるようである。
 今回のオーラル・コミュニケーションでは,大学入試や大学入試センター試験でのヒアリングの導入を踏まえ,「聞くこと」「話すこと」など音声に重点を置いた指導をしっかりと行っておくことが望まれる。内容的には英語の基礎的なコミュニケーション能力の養成が中心となる。ALTとの授業などを通して,リスニングやスピーキングの力を付けるシラバスを考え,将来の受験にも役立つよう配慮する。
 英語では,コミュニケーションに重点を置く内容となったが,実際には読む教材が多く扱われることになると想定され,総合的なコミュニケーション活動を扱うことになる。

 第2学年のカリキュラムとシラバス・デザイン 
 英語の4単位とライティングの分割履習2単位とでカリキュラムを編成する。
 ライティングの授業は,読みを取り入れた授業内容としたり,口頭発表を含めたりして,単に和文英訳を行う授業とならないよう,英語の表現をそのものを学ぶ授業にすることが大切である。
 英語は,読みの授業に終始するようなことを避け,オーラル・コミュニケーションで身に付けた「聞くこと」「話すこと」の力を更に伸ばすようなシラバス構成となるように配慮しておくことが大切であろう。この科目の標準単位は4単位であるが,3単位を教科書に基づいた基礎的な内容とし,残りの1単位を,学習したレッスン内容を展開する口頭表現による発表をさせたり,自分の意見を記述表現でまとめさせたりして,総合的なコミュニケーション能力を身に付けるようにすることを心がけたい。

 第3学年のカリキュラムとシラバス・デザイン 
 第2学年との分割履修のライティングの残り2単位とリーディングの4単位とでカリキュラムを編成する。
 ライティングの授業では,書く能力をさらに伸ばすとともに,インターネットによるE-メール発信の授業形態なども考えられる。2単位ではあるが時間割などでの工夫も必要となるだろう。
 リーディングは,速読・多読・精読など,読みが中心となる科目である。この科目を通して,読解の力をしっかりと身に付けさせることが大切である。スピード感のある授業で,量的にできるだけ多くの教材を読むように心がけたい。
 ここでの編成例では細かく提示していないが,英語科目の増単位を行ったり,選択科目として英語の学校設定科目やオーラル・コミュニケーションを取らせたりする事も考えられる。
 特に外大などの語学系の大学を志望する生徒には,一層充実した英語カリキュラムを組むことが必要になる場合もあるだろう。
 なお,リーディングの先にライティングを履修させる編成例としたが,各校の実情にあわせて逆にしても差し支えないと考える。



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