英語授業研究
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「聞くこと」「話すこと」に指導の重点を置いた授業
LL 演習・ALT との Team-Teaching・小グループ活動を一体化させた授業への取り組み
北海道札幌稲雲高等学校
白 鳥 金 吾

はじめに

 平成8年度に本校にもLL教室が設置され,それを利用した授業が始まりました.LLを使ってできるだけ効果的に授業を進めるために,Team-Teaching・Small Group Activities などの活動と一体化させてはどうかという観点から授業の取り組みを始めました.そして,LL演習・Team-Teaching・Small Group Activitiesの3活動の有機的な結びつきを図りながら,LLを活用できたらより効果的な授業ができると考え,検討を重ねた結果,次のような授業形態をとるに至りました.現在は1年生(10クラス)のオーラルコミュニケーションBの授業でLL教室と英語科準備室を利用し,1クラス週1時間JET2名とALT1名の3名でTeam-Teachingを実施しています.また,本校では昨年9月からALTのBase schoolとしてMr. Raymond Hopkinsが週3日勤務で配置され,事前の授業準備が綿密に行えるようになったほか,授業時間の設定がスムーズに行えるようになり,一層の効果をあげています.

1 授業の実際

(1)授業の流れ
 授業開始の5分間は導入(全体指導)とし,ALTによるSmall Talk,本時の重要表現・新出語句の練習を行います.また,授業のまとめとして最後の5分間は評価(全体指導)とし,TVスクリーンに正解を表示し生徒各自が解答をチェックします.残りの40分間は,下記(2)のLL指導(30分間)と(3)の小グループ指導(10分間)が同時進行で行われます.
(2)LL教室での授業
 LL教室では,JET1名が指導にあたります.本時の会話を録音するとともにルームスピーカー・マイク・インターコム等を利用して全体指導・個人指導・LL教室内でのグループ(列ごとなど)指導にあたります.録音内容は,教科書の会話を中心とした部分とワークシートなどです.


LL教室での授業

(3)Small Group Activities
 Small Group ActivitiesはLL教室に隣接する英語科準備室で,ALTとJETの2名でTeam-Teachingを行います.1クラスを4グループ(各グループ10名)に分け,各グループとも10分の会話練習を行います.最初の5分間の全体指導の後,Group 1からGroup 4まで小グループによる活動を,交替して行います.この活動では,LL教室での内容と密接に関連した会話練習を行います.会話スキットは,事前にALTとJETの間で打ち合わせをして,独自に作成します.次に実際の授業の流れを指導略案で紹介します.


Small Group Activities

指導略案の一例
1 Lesson Aims and Objectives

(1) Asking for directions to a destination.
(2) Understanding directions to a destination
(3) Giving directions to a destination by indicating tangible signs
2 Small Group Activities
 A: Excuse me. Could you tell me the way to the movie theater?
 B: Go straight till you come to the third traffic light. You will see a restaurant on the corner.
 C: Turn left and go past the gas station. You will see the movie theater on the right.
 A: Thank you.
3 LL Class
(1)Vocabulary
take the second left , take the first right, You can't miss it., go straight, pretty far , just opposite , Pardon me, officer.
(2)Checking for mistakes
4 Activities

LL Class Activities:
Small Group Activities :
Time :
(1) Vocabulary
  (pronunciation and meanings of new words)
0- 5
(2) Listening & Recording 1(Part 1)
   Listening & Recording 2(Part 2)
Group 1
5-15
(3) Listening & Answering 1(Part 1)
   Comprehension Summary Dictation
Group 2
15-25
(4) Listening & Answering 2(Part2)
Group 3
25-35
(5) Listening & Answering
   Comprehension Summary Dictation
Group 4
35-45
(6) Checking & Correcting the Answers
45-50

2 授業アンケートから

 先日,1年生4クラス160名を対象に,LL教室での演習・ALTおよびJETとの会話の授業についてアンケートを実施しました.その結果,この授業については9割の生徒が「楽しい」「役に立つ」と感じています.しかし,LL教室での演習については,3割の生徒が「内容が難しい」「解答する時間が短い」など,もう少しゆとりのある進度を望んでおり,今後,教材の精選,時間配分などについて工夫が必要と考えています.また,ALTとの会話練習では,大多数の生徒が「自分の英語が通じたときはすごく嬉しい」「Raymond先生と話すために英語を学ぶ意欲が出てきた」「落ち着いて先生の話を聞いたり,ゆっくりでも自分の意見を伝えたいと思えるようになった」と感じており,「もっと会話の時間を増やしてほしい」というのが生徒の率直な意見のようです.一方「英語が苦手なので緊張する」「先生(ALT)の英語が早過ぎて理解できない」「時間が短く,先生と十分に話しができない」「楽しいが力はついていない」など,厳しい意見もあります.しかし,このような意見を述べた生徒であっても,「この授業を今後も続けてほしい」と考えており,『聞くこと・話すこと』といった指導に重点を置いた授業を生徒たちは望んでいることがわかります.

3 その他の取り組みについて

(1)英語検定(STEP)準2級合格率の増加
 本校の英語検定準2級の合格率は,平成7年度40.3%,平成9年度43.3%,平成11年度48.8%と,ここ数年確実に増加しています.この結果についてはさまざまな要因が考えられますが,近年,一次試験のリスニングや二次の面接試験がよりコミュニカティブになり,またAttitudeの導入等もあって,試験前のLL教室での早朝ヒアリング練習や放課後のALTとの面接練習などの取り組みの成果が,数字となって表われてきていると考えています.
(2)英語弁論大会への参加
 一昨年1名・昨年2名の生徒が地区の弁論大会へ参加しました.LL教室を利用したrepeating, shadowingといった練習の他に,昨年はALTのMr. Hopkinsが早くから発音・ジェスチャーなど熱心に指導したこともあり,参加者21名中5位と徐々にその成果をあげています.
おわりに

 LLの授業を取り入れてから4年が過ぎました.その中で私たちのこれまでの取り組みは,LL演習・Team-Teaching・Small Group Activitiesを有機的に結びつけて,「聞くこと」「話すこと」の音声によるコミュニケーション活動に指導の重点を置き,その目的はかなり達成できているといえるでしょう.これは,本校が札幌市内でも比較的学力の高い生徒の集団であること,英語科の先生が英語科準備室を積極的に生徒に開放するなどの協力体制に支えられていることはいうまでもありません.
 さて,昨年,新学習指導要領が告示され,いよいよオーラルコミュニケーション教育も次の段階を迎えようとしています.そういった動きの中にあっても,「オーラルコミュニケーション=英会話」という古い発想から完全に抜け出したわけではなく,今後は指導要領に示された『情報や考えを理解し,伝える基礎的な能力』の育成のため,新たな発想が求められています.さらに,インターネット・Eメール・テレビ会議などのコンピュータ教育の学習・実践も必要となってくるでしょう.そしてこれらの新しい時流を的確に捉えながらも,本校の実態に則した地に足のついた指導法や評価に関する研究と実践が不可欠と考えています.

The Spokes of the LL Wheel Feelings on the Language Laboratory Teaching Method in Toun H.S.

Raymond Hopkins
Sapporo Toun High School

The method and progression of the Oral Communication classes in Toun H.S. can be said are akin to a wheel serve and the spokes that support it. The lessons themselves as followed by the text serve as our structure, or our wheel. The rotating method that our classes employ to touch on all aspects of the lesson serve as our supporting spokes. The lessons always begin with something that can pique the interests of the students to give them fuel to go the distance. It also lets us make use of the LL Room resources. These things include the peculiar things of Japan from a foreigners eyes, or it could be a listening practice from song parts of Parappa the Rapper: an intensely popular video-game recorded onto video, or it could be a true/false quiz using the analyzer function of the LL, allowing students to view their progress vs. other students. It becomes a game not unlike the popular NTN Trivia in the U.S. and Canada, and no educational value is lost. The next phase of the lesson splits the class into groups. The groups will then concentrate on a certain aspect of the lesson for a short amount of time. This could be small conversation in the auxiliary room for practical application, sharpening listening ability with the booths and monitors, or picking up grammar points. As the groups rotate phases, the prior aspect helps with the next. I truly believe that if one of these parts did not exist, the whole show would fold over.

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