| 英語授業実践記録 |
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| T.E.E.(Teaching English in English)の実践から −2013年度高等学校学習指導要領の施行に向けた3つの提言− |
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| (東京)帝京高等学校 伊藤 充 |
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1.私見−T.E.E.構想の背景
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平成14年7月,文部科学省が英語教育を抜本的に改善する目的で,「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」を総合的かつ具体的なアクションプランとして作成した。経済や社会などの様々な面でグローバル化が急速に進む中で,広い視野を持って国際的な理解と協調を図る上で大切な英語のコミュニケーション能力を21世紀に生きる子供たちが身につけるための国を挙げた長期プロジェクトの出発点はこの時だと考えられる。 |
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2.T.E.E.における16の様相−
“Table of the 16 phases in T.E.E. environment(伊藤式)” |
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最初にT.E.E.の実践を考えた際,「そもそも『T.E.E.の定義』とは?」と「『T.E.E.のバリエーション』にはどの様なものがあるのか?」という2つの疑問が浮かび上がった。T.E.E.の定義やそのバリエーションなどは文部科学省が明言するようなことではないかもしれないし,そもそもそれらを考える必要はないのかもしれない。しかし,私のような頭の固い人間にとっては,これぞというT.E.E.の理想的な形やそのバリエーションを最初に明確に示してもらえないことが不満なのである。
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3.T.E.E.の実践例(概要)
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もし,この場で各学級におけるT.E.E.の様子を詳細に解説させて頂くとしたら,それだけで数ページの紙面を割くことになるので,ここではその概要についてのみ述べたい。 (1) 事例No.1:A学級(仮称) 【科目】英語 I(高校1年),英語 II(高校2年),Reading(高校3年) [1] 学級環境 特に医学部・歯学部・薬学部への進学を希望する生徒が多い学級である。英語の習熟に関しては高いレベルが要求されている。学級担任及び生徒との事前の打ち合わせの上でT.E.E.を実践。 [2] 授業内容(Phase I −1)の概要 通常の検定済み教科書とそのワークブックを中心に授業展開。教科書内容の展開を含めて,指示や口頭説明はすべて英語による。 [3] 考察 いわゆる講読の授業ではあるが,翻訳活動をあまりに重要視してしまうと,T.E.E.が間の抜けたものになってしまうことを強く感じる。あくまでも英語による口頭説明によって重要語句や必要な文法事項及び話の背景などは解説するが,英語文を日本語訳する時間は最小限に止め,その分の時間を生徒と教師または生徒間のコミュニケーション活動に当てる工夫が大切となる。その具体的なコミュニケーション活動内容については,生徒の理解の状況を把握しながらの教師の腕の見せ所であろう。 (2) 事例No.2:B学級(仮称) 【科目】Writing(高校2年) [1] 学級環境 特に医学部・歯学部・薬学部への進学を希望する生徒が多い学級である。英語の習熟に関しては高いレベルが要求されている。学級担任及び生徒との事前の打ち合わせの上でT.E.E.を実践。 [2] 授業内容(Phase I −1 )の概要 通常の検定済み教科書とそのワークブックを中心に授業展開。教科書内容の展開を含めて,指示や口頭説明はほとんど英語による。 [3] 考察 特に,授業冒頭の英語プレゼンテーションは,教師による発表内容の確認などを通じて各生徒とのコミュニケーションの場を創り出すのには絶好の機会であった。しかし,“Writing”の授業ということもあり,文法事項の解説と練習問題の解答にほとんどの時間を取られる。授業進度の関係とはいえ,少ない単位数の授業における限られた時間内で生徒とのより有効なコミュニケーションの場を創り出していくことができるかどうかが今後の課題である。 (3) 事例No.3:C学級(仮称) 【科目】英語 I(高校1年),英語 II(高校2年),Reading(高校3年) [1] 学級環境 日本人の留学経験者を中心に構成され,帰国子女や海外留学生の受け皿にもなっている学級であり,全体的に英語習熟度は高い。T.E.E.が基本となっている特例の学級。 [2] 授業内容(Phase I −2 )の概要 通常の検定済み教科書とそのワークブックを中心に授業展開。教科書内容の展開を含めて,指示や口頭説明はすべて英語による。 [3] 考察 特例的な当学級に関しては,T.E.E.環境下の日本人教師の授業に英語を母語とする留学生が出席している場合についてコミュニケーションの見地で言及したい。留学生には時々英語に関する質問をして答えさせたり,英語の使い方に関する意見を聞いたり,テキストで扱っている題材の主題についての留学生自身の意見を発表させたりした。留学生と教師との間のそれらのやりとりを聞くことによって,他の生徒たちは英語コミュニケーションを客観的に経験することになる。また,留学生に英語文を朗読させると,テープやCDからは得られない臨場感があることを教師や生徒は体感することとなる。そして,教師自身が説明時などに,「いかにも意味不明な英語表現だった」とか「いかにも不適切な英語表現だった」などと気付いた時でも,大抵の場合留学生は不思議そうな顔や嘲笑的な顔などは見せずに,結構真面目にお付き合いしてくれるものである。T.E.E.に日本人英語教師が四苦八苦している様子に同情してくれるのだろう。留学生自身も日本にやって来て,日本語に四苦八苦しているのだろうから,言葉を介したコミュニケーションに四苦八苦している者同士の共感がその場に生まれているようだ。 |
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4.T.E.E.に向けた3つの提言
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5.参考資料−
2013年度施行の高等学校学習指導要領 におけるT.E.E.に関する内容 |
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(1)「高等学校学習指導要領 第2章・各学科に共通する各教科,第8節・外国語,第3款・英語に関する各科目に共通する内容等の4.」より引用: (2)「高等学校学習指導要領解説(2009年12月25日公表)外国語編・英語編」について: 以上 |