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(1)「2006年度 大学入試」分析結果から
今まで述べてきた「受験指導の弊害」を早く解消しなくてはならない。そのためには、
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「大学入試の問題」を変えていく必要がある。
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今までよく出題された問題をただ単に丸暗記しておきさえすればある程度の点がとれる時代は終わりにしなければならない。
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そういった思いからか、 2006年度の国公立の2次試験では次のような問題が多く出題されている。いずれも自分で考え自分なりの意見を表現する問題である。
しかしながら、この種の問題をわかりやすく生徒に指導するための対策本や参考書は今のところ皆無に等しい。(たとえば、何でも廉価で手に入る飽食の時代に生きる現代の若者たちに「もったいない」という概念(下記問題ウ)を理解してもらうのも一苦労ではないだろうか。)
| ア |
あなたがこれまで中学校、高校、塾、予備校、英会話学校などで習った英語の先生の中から一人選び、その先生との思い出について100語程度の英語で述べなさい。
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(2006. 大阪教育大学・筑波大学(類題))
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| イ |
「成熟した大人」になるとはどんな人になることだとあなたは考えますか。そう考える根拠、理由を示しながら100語程度の英語であなたの考えを書きなさい。
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(2006. 大阪外国語大学・名古屋市立大(類題)) |
| ウ |
2005年2月に来日したケニア副環境大臣のワンガリ・マータイさんの「もったいない」の話
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(2006. 岩手大学・岡山大学・九州大学) |
(2)「使えて話せる・一石二鳥の英文法」の指導を
今年4月、いわゆる「新課程の生徒たち」が高校に入学してきた。「ゆとり教育」という大義名分のもと、「英文法なんぞいらない、オーラル、オーラル」で育った生徒たちである。
その生徒たちも3年後には、自分の進路実現のため「大学入試」という高いハードルを飛び越えなければならない。もちろん進学する生徒たちばかりではない。多種多様の生徒のニーズに答えながら「英語のたのしさ」を実感させることのできる英文法の指導も必要となってくる。
I hope, I wish, I wonder を例にとって説明しよう。
| ア |
人の役に立つ立派な人間になるんだよ。 |
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I hope you become a good man who can be useful to others. |
| イ |
ぼくはいつも金欠なんだ。金のなる木はないかなあ。 |
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I am always flat broke. I wish money grew on trees. |
| ウ |
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きょうは誰が投げるのかしら。
(野球で) |
I wonder who'll pitch today. |
| (2) |
あと30分で終わるかしら。 |
I wonder if I can finish in 30 minutes. |
| (3) |
きょうはどうやって
暇をつぶそうかなあ? |
I wonder how I can kill time today.
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こういった実際に使える例文で構成されている英文法の参考書やテキストであれば生徒たちにもわかりやすいし、実際「やる気」も出ると思うがいかがなものでしょうか?
ちなみに、「あなたはもう忘れたかしら」という有名な曲の歌詞も、上の慣用表現を使えば I wonder if you have already forgotten it ? と簡単にできますね。
(実は、上で紹介したような実際に使える例文を取り上げたテキスト『使って話せる・一石二鳥の英文法』の原稿をまとめました。このようなテキストを希望される方が多いようなら出版したいと思っているのですが…)
(3)英語教育を通して、今こそ心の教育を
文部科学省検定済の英語の教科書には、必ず「Rapid Reading」といって生徒の心の琴線に触れる読み物が入っている。Alfred Tennyson の『Enoch Arden』や O. Henry の 『The Gift of the Magi』や『The Last Leaf』。これらを読んでいたら「自分の思い通りにならなかったから殺人をした」という言い訳をする若者はずっと減るであろう。生徒の心の琴線に触れる読み物が、一つ、二つ必ず教科書に載っているのに、受験に出ないからという理由でカットされるという現実がある。今こそ、英米の文学を見直す時期に来ているのではないだろうか。英語教育を通して、心の教育はできないだろうか?と今、強く思うのである。
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