ゲームで楽しい授業
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列対抗で行うゲーム
大阪市立市岡商業高等学校
武田 佐智子
 
1.Spelling Chain
(しりとり)

準備するもの
太めの罫線を入れた上質紙をチーム(列)分、採点用赤ペン

ゲームの目的
知っている単語で、しりとりのように英単語のchain(鎖)をできるだけたくさんつないでいく。

ゲームの方法・ルール

  1. 教室の席で、それぞれの縦の列を同じチームとする。
  2. 列により人数に偏りが生じるときは、机ごと移動させて調整する。
  3. 机の上を片づけさせて、筆記用具を用意させる。
  4. 各列の一番前の生徒に罫線を引いた用紙を渡して、最初の文字を与える。(例)aで始まる単語を一つ書きなさい。
  5. 一番前の生徒が英単語を一つ書いたら、すぐに後ろの生徒に紙を渡すように指示する。
  6. 2番目の生徒は、前の生徒が書いた単語の最後の文字で始まる英単語をその横に書く。(例)apple egg
  7. 制限時間内に、できるだけたくさんの単語の鎖ができるようにリレー方式で、一つ単語が書けたら、順に後ろに送っていく。一番後ろまで行ったら、今度は逆に前に送っていく。
  8. 単語のルール:人名はポイントにならない。地名は英語ならOK。同じチーム内で同じ単語を2回以上書いた場合は、1つ分のポイントとする。
  9. 採点をする。教師は全チームの用紙を集めて、以上の基準に従って採点し、得点を発表する。

感想
このような単純なゲームは、列対抗のゲームをする時のWarm-upとして対抗意識を目覚めさせるのに役立つと思う。

 
2.Words and Drawing
(単語と描写)

準備するもの
英単語を1つずつ書いた紙を10〜20枚、生徒の人数分の何も書いていない紙(ただし、一番前の生徒に紙は不要)、チーム分のチョーク、タイマー

ゲームの目的
文字である単語を絵を描くという手段だけで、列の最後の人にまで正確に伝達することができるかを競う。

ゲームの方法・ルール

  1. 教室の席で、それぞれの縦の列を同じチームとする。
  2. 列により人数に偏りが生じるときは、机ごと移動させて調整する。
  3. 机の上を片づけさせて、筆記用具を用意させる。
  4. 各列の一番前の生徒に前に来させて、単語を書いた紙を見せる。
  5. その生徒は自分の席に戻り、その単語を表す絵を2番目の生徒の紙に描く。
    制限時間は10秒くらいが適当である。また、文字や言葉での伝達は認めない。
  6. 2番目の生徒はその絵を3番目の生徒の紙に描いて伝える。この時、先ほど1番目の生徒が描いた絵を見てはいけない。つまり、絵を覚えておくのである。
  7. 列の最後まで、伝達し終われば教師の合図により、各列の最後の生徒は、自分の紙に書かれた絵が何を表しているかを推測し、その英単語を黒板に記入しに行く。列により、一人くらいの人数の差は出てくるので、人数の少ない班は他の班が終わるまで静かに待つ。
  8. 答え合わせをする。英単語を記入するので、綴りが間違っていれば不正解となる。
  9. 席替えをする。班内で一番後ろにいた生徒が一番前の席に移り、他の生徒は一つずつ後ろにずれる。

感想
絵で言葉を伝達するのはなかなか難しいと実感した生徒が多かった。伝達された絵を後で見ると、よくもこんなに最初の絵から離れていくものだと驚かされる。したがって、最後の生徒が記入する解答も班により、様々でおもしろい。

 
3.What's that?
(それ、何?)

準備するもの
様々なジャンルの英単語を1つずつ書いた紙を50枚以上、単語の紙を入れる大きめの袋、タイマー、チョーク

ゲームの目的
チームのメンバー同士が協力し合って、紙に書かれた英単語を解答者に英語で説明して当てさせる。

ゲームの方法・ルール

  1. このゲームはALTがいる時に行うかどうかで解答者が異なる。ALTがいる時はALTが解答者になり、いない時はそのチームの1人が解答者になり、それ以外のメンバーが説明をする役目をする。
  2. 縦の列を同じチームとする。各チームが順に前に出て、制限時間内にできるだけたくさんの英単語を解答者にあてさせる。同じチームのメンバー全員が同時に前に出る。
  3. まずJTEが、英単語が書かれた紙が入った袋を前に出てきたチームの1人に差し出し、1枚を選ばせる。
  4. チームのメンバーはみんなでその単語を見て、解答者に与える説明(ヒント)を考え、それを解答者にどんどん与えていく。解答者が正解を出すまで、チームの誰もが何回ヒントを与えてもよいが、必ず英語で、しかも正解の単語に含まれる文字等の直接的なヒントがないように注意する。なかなか正解が出ない場合や、そのチームが単語の紙を見て説明が難しいと判断した場合はパスできる。制限時間がくれば、次のチームが前に出て、同じことを行う。
  5. 制限時間内にいくつの単語を当てさせることができるかを競わせる。

感想
チーム全員が協力し合いながら、ヒントを与えていくので生徒はあまり緊張せずに済むが、どうしてもよく発言する生徒と、あまりしない生徒、全くしない生徒が出てくる。だが、ALTに単語を必死で伝えようと悪戦苦闘する姿は、実際に外国語で何かを表現する際に、適当な表現が出てこない時に誰もが経験する姿を見ているようで、生徒にとってもよい体験になったようである。

 
4.Composition Game
(作文ゲーム)

準備するもの
5×15pくらいの紙を1回の作文につき、生徒人数分、チョーク

ゲームの目的
チーム内でそれぞれのメンバーに割り当てられたパートの英語の句や節、文を貼り合わせて、どんな意味の作文ができるかを楽しむ。

ゲームの方法・ルール

  1. 縦の列対抗とする。生徒全員に1枚ずつ紙を配る。座っている席により、担当する文中のパートが異なるので、順にパート分けの説明を行う。
    (パート分け)
    1列目:「誰が、どこへ行った」"I went to 〜 "
    2列目:「何をするために」 "to 動詞の原形〜 "
    3列目:「誰と、いつ」 "with 〜 いつ"
    4列目:「しかし、誰(何)が、どうした*(〜を)は記入しない」"But〜" どうしたは、他動詞を選ぶ。
    5列目:「何を、どこに(で)」
    6列目:「それから、どうした」"Then 〜"
  2. チームで相談をしてはいけない。
  3. 全員が書けたら、一番目から順に紙を集めて班ごとに紙を合わせて、教師が読み上げ、黒板にそれを書いてクラス全員で吟味する。
  4. 一番意味の通る作文をしたチームはどこか、あるいは一番クラスでウケた作文はどれかを見る。

感想
各生徒が相談せずに担当箇所だけを英語で表現したものを合わせると、大変奇妙な文ができ上がることが多いが、時には偶然にごく自然な作文に仕上がったりするのがおもしろい。

 教室の縦の列を利用した、とても手軽にできるこれらのゲームを是非お試しいただきたいです。ゲームは日常の授業では得られない様々なもの、例えば、チームワークやスリルが体験できます。同時に、生徒がもっと語彙を増やしたいという動機付けになれば嬉しいです。