English Expressions A la carte
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To Chew the Cud
何度も何度も考える
旭川工業高等専門学校教授
十河 克彰
 「牛」に当たる英語は何でしょう。cattleが近いようです。bullは去勢していない牛、calfは子牛です。livestockは牛とは限りません。羊でも豚でもOKです。気の荒いbullは専用の檻に入れます。Bullpenです。野球場にもbullpenがありますが、雄牛はいません。間違って、ボールが外に飛び出さないためのpenなのです。赤ちゃんを入れるのは、baby pen, です。bullpen 同様、pen は「ペン」ではなく、「おり,柵」のことです。
 「北海道のとある牧場で牛が草を食んでいるのを見た」、を英語にすれば、cattleを使います。

I saw cattle browsing in a pasture in Hokkaido.

 Browsingは、あっちの草を少々、こっちの草を少々と、急がずゆるゆると食べることです。それで、インターネットで、あっちこっちとHPを見ることを、browsing、と言うわけです。New Zealandではcattleはsheepを指します。
 牛が、一度胃に入れたものを口にもどし、よだれをたらしながら、反芻している光景は、英語人には、牛が何か深遠なことを考えているように見えるようです。それで、

He began to chew the cud about what life is.

 「人生・命・生とは何か、一度胃に入れたものを口に戻して噛み出した」。つまり、脳というハードデスクに一度入れた問題を、もう一度取り出して、反芻し出した、となります。

You are old enough to chew the cud about your future.

「将来のことをよく考えんとならん年齢だ」

 などと、難しいことを考えるのに、chew the cudはよく使います。「昼飯は何にしようかと考える」、などには使いません。