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タイトルの直訳は,「かみさんのエプロンのひもに結び付けられている」です。成人男性を揶揄するときに使うおなじみの表現です。apron は台所で料理をする女性のイメージです。
厨房は女性が取り仕切っていたところです。“An Englishman's house is his castle.”という諺にもありますが,城主といえども,むやみに立ち入ることはなかったそうです。一方,政治は領主の仕事です。Lady Godiva が,夫の領主に,課税のことに注文をつけるのは,あるまじきことでした。出すぎたまねをした夫人に,領主は,例の,「馬に乗って,裸で街を,云々」という,彼女が実行できない条件を出し,でしゃばり女房に,“Put your money where your mouth is.”と言います。簡単に言えば,“Mind your business!”「余の仕事に口出しするな」と言ったのです。でも結果は領主の完敗でした。この事件以後,領主は夫人に頭が上がらなくなり,エプロンのひもに結び付けられることになったのではないかと思います。 私と同じ1950年代の,オクラホマ生まれの男との雑談の中で,彼は子供の頃,台所に行くと,母親に,“Stay aloof from the kitchen. It is not a place for boys.”とよく言われたそうです。aloof などと格調高い言葉を使う,母親の教養と一家の知的レベルがしのばれます。私も同様,台所に行くと,母親から,「男の来るところでない」と言われ,追い出された経験があります。 「母親の支配下にある」,でしたら,wife's を mother's に替えれば OK です。
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“He is tied to his mother's apron strings” |
日本語で言う,「あいつはまだ乳離れしていない」,「マザコン」に相当します。息子に,prompter よろしくセリフを教える母親が話題になりました。洋の東西を問わず,この種の男性はあまり評判がよくありません。それで子供が,母親依存症にならないよう,ある程度の年齢になると,親離れを促すため,“Use your own discretion. You are not a child.”とか,“Exercise your discernment.”と言い,己の裁量で判断し,行動するよう教育します。
イディオムとは,まことに融通のきかないものです。English isn't my cup of tea. の tea を coffee に替えて,English isn't my cup of coffee. では意味をなしません。It rained cats and dogs. の猫,犬の順を替えるわけにもいきません。でも,このイディオムが wife's を mother's に入れ替えても成立するのは,なかなか興味のあるところです。
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