「あなたは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい」、と天使がマリアのところに来て告げます。マリアは驚き、次のように言います。聖書ルカ伝1章34節です。
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“Then said Mary unto the angel, How shall this be, seeing I know not a man?”
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(The Authorized Version) |
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“And Mary said to the angel, ‘How can this be, since I have no husband?’” |
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(Holy Bible Revised Standard Version) |
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“And Mary said to the angel, ‘How can this be, since I am a virgin?’” |
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(New American Standard Bible) |
ちなみに、日本語訳は以下の通りです。
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「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」 |
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( 新共同訳) |
かかる格調高い英語訳、“I know not a man” から、なぜ、“I have no husband” とか、“I am a virgin” のような平凡な表現に替えたのか、疑問に思っていました。新約聖書の原典はギリシャ語ですので、ギリシャ語に詳しいアメリカ人牧師に聞きました。
ギリシャ語からの直訳英語は、“I know not a man” ですが、これでは意味をなしません。なぜなら、英語の “to know a man” には、“to have sexual relations” の意味はないからです。1611年の欽定訳聖書は、ギリシャ語からの直訳です。“I know not a man” は当然、性交渉はなかった、の意味ですが、日本語で、すんなりとその意味が分かるのは、ギリシャ語と日本語のメタファーが偶然一致しているからです。他の改訂版では、現代人に通じる英語にしただけの話だそうです。
牧師さんに確認しました。あなたに誰かが、“Do you remember the woman you knew for the first time?” と聞いたら何と答えるか、と尋ねますと、「そんなことを聞く人はいない。なぜなら意味をなさないからだ。でも強いて答えれば、母親かな」、との返事でした。つまり、「女性の存在」を知っているかどうかを、問うなんて馬鹿げたことです。
「男を知っているか」、と天使は聞いたのではありません。許婚、ヨセフは男です。マリアが男を知らないはずはないのです。
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