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Swearwords
口にしてはいけない言葉
旭川工業高等専門学校教授
十河 克彰

 swear と言えば、 “Swearing on the Bible” 、法廷で聖書に手を置き、 “I promise to tell the truth and nothing but the truth.” と宣誓する証人の姿を思い出します。ところが、ご承知のように、 swear には、「ののしる、悪態をつく」の意味もあります。
 swearwords の代表に、 “son of a bitch” や “sh*t” それに “fu*k” などがあります。意味を考えるまでもなく、聞いただけで下品な言葉とわかります。カナダの小学校では、 “Fu*k.” と言ったり、中指を立てたりすると、先生からだけでなく、仲間からも非難されます。非難されたのは私の娘でした。誰かがしているのを、意味もわからずにそのまま真似たのだと思います。仲間から注意されただけに、かなり落ち込んでいました。家での躾けが問われる問題のようです。
 逆に、汚い言葉どころか、 “Jesus Christ ! ” 、 “God damn it ! ” など神そのものも、 swearwords として使われています。これはなぜか、とアメリカ人牧師に聞きました。
 牧師いわく、「無神論者は神が禁止していることを、わざと行い、神の不在を際立たせるのです。聖書には、みだりに神の名を口にするなとあります」

  “You shall not take the name of the Lord your God in vain, for the Lord will not leave him unpunished who takes His name in vain.”

(Exodus 20-7, New American Standard Bible)

 モーゼの十戒の一つです。神の定めた禁止条項を故意に破って、神自身を侮辱すると同時に、神の存在を信じている人を侮辱するわけです。これがいつの間にかイディオム化され、神とは無関係になりました。全く神とは関係ないのです。日に何度となく、 “God damn you ! ” などと口にしても、いまだ「ばち」など当たったことがない、と言う人もいます。宿題を忘れて、 “God damn it ! ” 、遅刻して、 “Oh, my God.” と口にしている当人は、神を冒涜しているとは夢にも思っていません。本人は自らをクリスチャンと信じています。しかし、敬虔な信者は口にしないそうです。