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永久凍土から掘り出したマンモスから遺伝子を取り出し、クローン技術を使えば、今の世にマンモスが復活するかも知れない、というニュースが話題になりました。そのままでは研究できませんので、解凍しなければなりません。それで私は、“The frozen mammoth found in Siberia must be carefully melted for the research.” と言ったところ、友人は怪訝な顔をしました。 “melt”は使えないのです。 “melt” とは固体が液体になることです。たとえば、 Iron melts at 1530℃. これは、固体の鉄が溶け、液状になる温度です。指摘されると、「なるほど」と思います。
実際、マンモスを溶かしてしまったら、研究の対象になりません。怪訝な顔をするのも無理からぬことです。 “melt” の定義は、 AHDEL によれば、“to be changed from a solid to a liquid state by application of heat or pressure or both.” です。マンモスを液体にしてはまずいのです。マンモスの体内にある固体の水、すなわち氷を溶かすのであって、マンモス自体を溶かすわけではありません。ですから冷凍食品の解凍には、thaw を使わなければなりません。 “thaw” は固体の H2O を、液体の H2O にすることなのです。 LDE LC は、“to change from a solid frozen state to become liquid, soft, or bendable, as a result of an increase in temperature to above freezing point.” と定義しています。
ところで、北海道の旭川も3月になると、急に春めき、雪が溶け始めます。正しくは、氷も含まれます。待ち焦がれた季節の到来です。“It is time for the spring thaw in Asahikawa.” と言い、文中、雪も氷も不要なのです。melt を使うのであれば、雪が必要になり、次のように言わなければならないと思います。“It is time for the snow to begin melting in Asahikawa.”
参考資料
1. The American Heritage Dictionary of the English Language, Third Edition
2. Longman Dictionary of English Language and Culture
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